今や、SNSで取引することは珍しくない時代です。
特にコアなファンをもつ、アイドルやアニメのファングッズは、メルカリなどの不特定多数ではなく「わかっている人」に売りたいという気持ちが大きいようです。
SNSで買取の依頼を発信し、持っていないファンが買う。「ファン同士」という連携感からなる信用によって、ある程度は行われてきました。
しかし、こうした「見えない信用」を悪用した、詐欺的な手口がごくまれに見受けられます。
なんと、自分自身がそうした現場に運良く(?)遭遇しましたので、ここに全貌を公開していきます。
iPad詐欺、手口は簡単
iPad詐欺の手口は、手持ちのiPadを「売ります」とSNSで持ちかけ、複数人とやりとりをしながら、結局誰にも発送しないというもの。
買取希望者全員に前払いでお金を振り込ませて、結局発送もしない、というわけです。
そしてほとぼりが覚めたら、再びiPadを「売ります」とSNSで呼びかけて…を、繰り返すものです。
どんな人が?→普通に一般人でした
今回、この手口を使ってiPadを売ろうとしている人を偶然見つけたので、声をかけてみました。
今回の詐欺師については、本名と住所を入手したため、こちらに共有します。まあ独自ルートというか、自前で調べたのですが…
鹿児島県鹿児島市 桜ヶ丘1-14-6 水野湧斗(ミズノ ユウト)(@Yuu26882)
車はダイハツのマックス後期型、ピンク色。ストリートビューの仕様上ナンバーはふせられていますが、鹿児島ナンバーで間違いないでしょう。
マックス自体、評価はされたものの不人気の機種で、2005年を最後に販売終了しております。さらにピンクはめったに見かけないので、特定は容易かと。
とはいえストリートビューのデータは2011年と、けっこう昔なので、風景や車が変わっている可能性がありますので、要注意。
【おしらせ】現地の写真を私宛にお送りいただけたら、先着でアマゾンギフト券500円プレゼントしますので、お近くの方はご一報ください。
もし上記の人物や、ピンクの鹿児島ナンバー、ダイハツミラ後期型に乗る人から何かしらの取引を持ちかけられた場合は、断ることをオススメします。笑
「詐欺師」っていうと、なんかもう大層なワルが真っ暗な部屋で、パソコンのスクリーンを前にカタカタターン!とやってるイメージでしたが、今回の犯人、いろいろ洗い出してみると本当に普通の人でした。
だってダイハツですよ。
アウディとかマクラーレンとか乗れよ。詐欺師なら。
「詐欺師」っていうと、なんかもう大層なワルが真っ暗な部屋で、パソコンのスクリーンを前にカタカタターン!とやってるイメージでしたが、今回の犯人、いろいろ洗い出してみると本当に普通の人でした。
しかし、少なくとも3名以上の購入希望者に対して、同氏はアマゾンギフト券を用いた前入金を要求。
そして、それ以外の金銭やり取り(振り込みやアプリ経由等)は全て拒否しておりました。
交渉の上、iPadがジャンク品であった(というか、可能性が高かった)ため、買取金額は1.5万円、前入金を5000円行い、商品が到着したら残額を払う、、、ということで合意して、早速取引開始。
アマゾンからギフト券を買って、そいつに送りつけた所…
「すみません、やっぱり不安なので、もう1万円も先にお願いします」
やーだね。
それなら金を返せという話になるも、この水野というやつは応じないまま、破談。
他の被害者を生む前に警察に通報だけして、取引を終えることにしました。
…まあ、被害が5000円で済んで、詐欺師の本名・自宅も判明し、こうしてブログのネタになっているわけで、結果よかったんだと、ここは前向きに考えましょう。
どんな対策が考えられる?
見知らぬ人と物や金銭のやり取りをするのはだいぶハードルが高いものです。それがiPadのような高額品であればなおさらです。
一般的には、売り手がモノを発送し、物が届いたタイミングで費用を支払うという取引が行われがちです。
ただし、前送りを嫌がる人もやはりいるわけで、その場合は「代引き」がおすすめ。
代引き(代金引換)
つまり宅急便の会社に、お金の受け渡しも一緒にお願いするということです。
宅急便の兄ちゃんが、代引きのお金を払えというので、物と引き換えにお金を払うことを指します。
ヤマト運輸の場合は以下の銀行を「同行扱い」と呼び、手数料が安く済みます。
みずほ銀行、三井住友銀行、三菱UFJ銀行、りそな銀行、埼玉りそな銀行、北海道銀行、七十七銀行、千葉銀行、第四銀行、静岡銀行、中国銀行、十八銀行、西日本シティ銀行
上記の金融機関であれば、1万円未満であれば100円、3万円未満であれば110円と、うまくいけばメルカリよりも安い手数料で利用可能。うまく活用したいところです。
また、アプリを活用する方法もあります。
アズカリ
「アズカリ」(@Azazkari)という、メルカリの購入後〜評価の部分のみ切り取ったようなアプリもあり、インストールからの設定が手間でなければこちらも合理的な選択肢。「代引きで買って支払い終わって、箱を開けたらカラだった!」という状況をアズカリであれば防ぐことができます。
まあ、メルカリを使うのが一番賢い選択肢となりつつありますが…
方法は多数あるので、買い手、売り手の双方が納得できる取引を行いましょう。
私みたいに骨惜しみして、向こうの言われるがままにアマゾンギフト券なんておくっちゃあイカンということですな。
というわけで。
絶対裏切りヌルヌル!
被害額、5000円で済みましたが、一応警察には、今回のiPad詐欺師についてはすべての顛末を話しております。
「もうお金を振り込んじゃだめだよ」と、至極当たり前のことを言われつつ、被害届を提出しておきました。
5000円分の楽しみというか価値があればよかったんですが、私が警察に被害を出すや否やこんな逆ギレ状態なので、偽物のAmazonギフト券を送りつけて、ひっそりブロックしておくことに。
たぶん今頃キーキー言っております。
皆さんも、どうかご注意を。
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