2015年、これからXperia Z3 compactはドコモで買うな!
そんなことも言われておりました。
こんにちは。デジタビです。今回は「デジ」の部の日。昔のスマホを振り返ります。
時は2014年末。ちょっとここらで、「格安sim」を試してみようか?そんな時期に発売されたxperiaZ3コンパクトは、大変数奇な運命をたどる機種でした。
XperiaZ3コンパクトの魅力。
xperiaZ3コンパクトは、フラッグシップモデルのxperiaZ3の性能そのままで本体サイズを小さくしたような端末でした。
高性能カメラと、それまでのスマホに比べて非常に安定した動作と、音の良さと、カッコ良さが売りで、スマホマニアからも評判の高い一台でした。カラーは赤・緑・黒・白の若々しい4色。どのドコモショップでも赤色が売れ残っていたのはいい思い出です。
そしてカメラの画素数が非常に高く、メインカメラは2070万画素。のれは当時どころから現在でも画素数ベースでは最高レベルです。
またハイレゾ(高音質な音楽形式)への対応や、ノイズキャンセリング(雑音を打ち消す技術)など、音へのこだわりも強く、カメラや音楽など…スマホで「エンタメ」を楽しみたい方にはうってつけの一台でした。よーく売れたんです。
加えて、そのコンパクトさも人気を後押ししました。iPhone6よりも本体サイズが小さく、iPhone5sから切り替えたり、小型のスマホがいいのよーという人にはこの機種一択、という状況だったのです。
XperiaZ3コンパクトは格安シムと相性バツグンだった。
そしてもっとも肝心だったのが、xperiaZ3コンパクトの本体価格が、最新機種であるにもかかわらず、非常に「安くなっていた」ことがあげられます。
例えばamazon、エクスパンシス等、スマホが買えるオンラインネットショップでXperiaZ3 コンパクトを見てみると、だいたい30000円台で買えました。
そしてドコモショップでの2016年当時の一括価格は、割引を抜きにして7万2000円、実質負担は2万円後半ぐらいなので、オンラインもドコモも、本体を入手する分には大きな違いがないことがわかります。
さらに、大きかったのが当時主流だった格安シム(MVMO)がほぼすべてドコモ回線だったこと。
ドコモ回線ということは、日本通信、OCNなどの好きな「MVMO」、つまりドコモ回線を叩き売りしている会社のSIMを入れて使うことができたわけです。
そういった会社はことごとく30秒20円の通話料がかかりましたが、楽天電話や050など、通話料が安く設定されてる通話アプリを併用することで負担を軽減することが可能でした。
簡単に言ってしまえばドコモと同じ環境でドコモより安く使えるということです。
ちなみに2018年末時点では当時と変わらない価格でより使いやすい料金プランなんかも出ているわけで、スマホ事情を知らないといかに携帯大手三社がぼったくりか、と思ってしまいます。
菅官房長官が携帯は4割下げられるなんて言っちゃうのも納得だなあ。
そんな高止まりした携帯料金に嫌気がさした人からMVMOへの転出が始まっていたのですが、
・保証がない!
・SIMカードのサイズが違う!
・ドコモに聞きに行ったら対応を断られた!
なんて嘆きの声が多発したのも事実。ご利用は計画的に。そう思わざるを得ない出来事でした。
とはいえその中でも情報収集をちゃんとして、コスパのいいスマホを見つけ出せるような人は、中古でZ3cを買ってMVMOへ乗り換える、なんてことを多々していたようです。
MVMOはアレだったけれどもXperia Z3 compactは神機だった
最終的に格安SIMの話ばっかりしておりましたが、結論は…Xperia Z3 compactは神。
あの価格帯でハイエンド端末を買える時代は、おそらくもう来ないでしょう。これも日本の携帯販売のいびつさが作ったものではありますが、携帯業界に当時どっぷり浸かっていた人にとっては嬉しい出来事だったということができます。
また、今までソニーがコンパクトなスマホを作り続けていることも嬉しいことです。小型のスマホを作り続けるメーカー自体が減ってきた中で、しっかり使える小型のスマホを作り続けるソニーの姿勢はとっても好きで、Xperia Z3 compactの遺伝子を今も引き継ぐソニーの小型スマホは何度か失敗作を出してはいるものの、シリーズ全体として神機である、とこの場で主張させていただく次第です。
↓この記事の元ネタになった昔のブログ記事のキャッシュ。いまより知識がなかったせいで白ロムをシムフリーなんて書いてますが気にしないでください(気にするわ!)