ドコモが11月5日に発表した dtab Compact d-42A 。発売が近づき、その中身もだんだんと明らかになりつつあります。
今回は、
・dtab Compactってそもそもどんなもの?
・メーカーは?性能は?
・店員に勧められたけど、dtab Compact d-42Aって買って良いの?
という部分にフォーカスして話を進めます。
dtab d-41Aのレビューはコチラ https://isuta1205.com/dtab-d-41a/
そもそも dtab compact とは
この記事を見てる方々のなかで、dタブを実際に買ったり使ったりした方はどれほどいらっしゃるでしょうか。
dTabはドコモブランドのタブレットで、2013年にファーウェイ製のWi-Fi専用タブレット「dtab」が発売されたときは、その価格の安さにあの「ヒカキン」までもがレビュー動画を上げるほどでした。
(このときのヒカキン…若いなあ…)
お値段はキャンペーン価格で1万円弱。もちろん当時としても破格のお値段だったわけですが、安いタブレットの選択肢がNexus7くらいしかなかった当時、ほかに選択肢がないというのも、dtabを普及させました。「ドラクエ10」に低スペタブレットで対応させるなど、結構ムリもしていました。
これで味をしめてしまったドコモ。
次々とdtabブランドでタブレットを発売します。
・dtab d-01G
・dtab d-01H
・dtab Compact d-01J
・dtab d-01K
・dtab compact d-02K
この時期に機種が大量に出たのには理由があります。
最大のポイントは、契約数を増加させたいというドコモの狙いです。
ドコモでタブレットを買うと、タブレットにドコモの電話番号が割り振られます。(通話はできない)
これが契約数として数値に表れ、ソフトバンク・auとバチバチの争いをしていた当時の、株主などステークホルダーに対する大きなPRポイントになったのです。
料金プランも、通常のスマホに2500円をプラスするだけで持てるというお手頃感がありました。在庫がダブつくと、端末割引として通信料金から割り引かれる「月々サポート」の割引額を端末料金よりも多く付けて、月2000円弱程度で使えるように。
さらにキャッシュバックもつけて、2年間のランニングコストがマジでほぼ0円になることもありました。手続きや製造まで含めた経費を考えるとまるっきり赤字なのに、よくやっていたものです。
そんなdtabは大半がファーウェイ製、一部はシャープ製。しかしメーカー色は殆ど出ず、あくまでドコモコンテンツをてんこ盛りにした安価なAndroidタブレットという位置づけでした。
そして2020年~21年にかけて発売を予定しているのが、dtab d-41Aというわけです。
新型dtabは在宅ワークを意識した構成
今回のdtabは従来機と少し異なります。まず、メーカーがdtabブランドで初の「Lenovo」。PCメーカーとして名をはせていますが、かつてソフトバンク向けにタブレットを供給した実績もあります。
https://www.softbank.jp/mobile/products/tablet/lenovo-tab5/
またマーケティングも趣が異なります。従来のdtabが「ドコモコンテンツ(つまりdTVとかdマガジンとか)を楽しむための機械」として売り出していたのに対し、今回のdtab Compact d-42Aはこうしたコンテンツ推しを公式サイトで一切行わず、持ち運びやすさ、キッズモード、シンプルメニューといった、家の中外問わず、年齢問わず使いやすいというアピールに終始。
また高性能マイクとスピーカーで、在宅ワーク向けにZOOMやMeetがやりやすいですよ、という部分も訴求しています。
実際、8インチタブレットは、PCの横に置いてWeb会議を行い、大人数を表示させても問題なく表示された画面の顔が認識できるサイズ。しかも大きすぎないので仕事用のカバンも圧迫しません。さらにdtab Compact d-42Aには、充電台を兼ねた専用スタンドが付属します。
iPad miniもそうですが、持ち歩くには8インチタブレットって、すごく良いんです。
なお、dtab compactでもおそらくZOOMは使えますが、「バーチャル背景」などの高度な機能はAndroidに対応こそすれど、スペック的に相当厳しいことが予測されます。
(ZOOM公式で「クアルコム製の「Snaprdragon 835」、サムスン電子製の「Exynos 9810」、ファーウェイ端末の「Kirin 980」など主にハイエンドチップセットを搭載する端末」を推奨。)
https://k-tai.watch.impress.co.jp/docs/news/1278091.html
更に、側面の指紋認証を複数登録することが出来、例えば子供の指紋を登録しておき、解除したら「キッズモード」を起動させることが可能です。
そのため、ママが仕事でdtabを使った後、そのまま子供に渡して、キッズモードでYouTubeを見てもらったり、「dキッズ」なんかを遊んでもらうことが可能です。キッズモードは時間制限やブラウジング制限が掛けられるので、親としては安心ですね。
日常遣いには耐える
性能を見ていきましょう。
・ディスプレイ 約8.0インチ
・解像度 WUXGA(1920×1200)
・バッテリー容量 5000mAh
・CPU Snapdragon 665 SM6125 2.0GHz オクタコア
・RAM/ROM 4GB/64GB
・カメラ(アウト/イン) 800万画素/500万画素
・サイズ 約198(H)×約122(W)×約8.3(D)mm
・重さ 326グラム
・その他 生活防水対応、防塵対応、eSIM対応、指紋認証対応、充電台付属
このスペックから、ウェブブラウジングや多少の動画視聴には耐えることはわかります。
一方でゲームや画像・動画編集はほぼムリと言えるでしょう。タブレットの性能を司るCPU「Snapdragon 665」は、ミドルロークラスのスマホ「OPPO Reno3A」に搭載されるものと同等。スクロールはカクつき、動画の読み込みも少し発生するのを覚悟する必要があります。
そのためあくまでターゲットは、サブ的にタブレットを使いたい層。お子さんのモバイルデバイスデビューや、電子書籍や日経電子版閲覧用のタブレット、店頭のサイネージ程度であれば、問題なく動作すると思われます。
dtab Compact d-42A 正体はLenovo製の3年落ち?
最後に、ガジェオタはdtab Compact d-42Aを買うべきなのか?という部分にも触れます。
まずデザインのかっこよさを見ると、ソリッドな質感は評価できますが、「タブレットじゃん!何使っているの?」と堀北真希や佐々木希に聞かれた時に、自信を持って「dtab Compact d-42Aだよ!」と返答できる気がしません。
(※個人の感想です)
(※そもそも堀北真希に話しかけられた時点でまともに返答できる自信がない)
またレノボが製造を担当しているということで、レノボのタブレットラインナップを振り返ると、17年末発売の「Lenovo TAB4 8 Plus」にぶつかります。
10インチモデルと8インチモデルの展開となっているLenovo Tab 4 Plusは、CPUが Snapdragon 625、解像度がWUXGA、RAM/ROMが4GB/64GB、側面に指紋認証と、dタブに類似しています。キッズモードやシンプルモードはありませんが、マルチユーザーには対応しています。
もちろん深く掘り下げると全くの別物ということがわかりますが、Lenovoモデルのほうが軽く、SIMが刺さるモデルでも3万円程度です。
大半は買わなくて良いといえます。が、価格が出るまで断定はできません。手頃なSIMカードの挿さるAndroidタブレットを探している場合は、選択肢に上がってくるかも。個人的に通信量は別途かかるとして、実売価格が1万円台ならば候補に入るでしょう。
一方で2万円台となるならば、もう少しお金を貯めて34,800円の現行iPadを買うか、8インチにこだわるのであれば先述の「Lenovo TAB4 8 Plus」またはHUAWEIのMediaPad M5 lite 8か、中古のiPad miniを狙うのが良いでしょう。
2020年11月30日時点で、iPad mini4であれば2万円台半ばが相場(イオシス、PCガレージ、じゃんぱら)、mini5であれば3万円台半ばが相場(メルカリ・じゃんぱら)です。
なんにせよ、ドコモのタブレットということで、サポートはある程度安心できる1台です。楽しく悩んで、自分に合うタブレットと出会ってくださいね!
https://www.nttdocomo.co.jp/product/d42a/?dynaviid=case0004.dynavi
The price is a little less than 10,000 yen at the campaign price. Of course, it was an exceptional price even at that time, but at the time when there was only a cheap tablet option such as Nexus 7, there was no other option, which made dtab popular.
DoCoMo has tasted with this.
We will release tablets under the dtab brand one after another.
There is a reason why a large number of models came out during this period.
When you buy a tablet at docomo, a docomo phone number will be assigned to the tablet. (You cannot make a call)
This was reflected in the number of contracts, and it became a big PR point for stakeholders such as shareholders at the time when Softbank au and Bachibachi were fighting.
In addition, with cash back, the running cost for two years could be almost 0 yen. Considering the costs including procedures and manufacturing, I was in the red, but I used to do it well.
Most of such dtabs are made by Huawei, and some are made by Sharp. However, there was almost no maker color, and it was positioned as an inexpensive Android tablet with a lot of DoCoMo content.
And the dtab d-41A is scheduled to be released from 2020 to 21.
的外れにも程がある…