すっかり見かけなくなったAndroidタブレット。
この記事では全盛期のAndroidタブレット(以下泥タブ)をピックアップしてお伝えします。
第一回はNexus7。
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Nexus7概要
初代Nexus7は、台湾ASUSが製造し、グーグルが販売した7インチタブレットでした。
画面サイズは7インチ、HDより高い解像度とほぼ最新のCPU。12年に発表され、秋に日本国内で発売開始したところ、大ヒットしたタブレットとなりました。
Nexus7の良かったところ
最新OSが来る!というワクワク感
Nexus7はそれまでの国内キャリアが扱うタブレットの不安を打ち消すべく、「2年間最新バージョンのOSを提供」することを打ち出しました。
そのため他機種よりも早く確実に最新OSを使えます。これがガジェットオタクの心を惹きつけました。
破壊的な安さ
また、価格も驚異的でした。
お値段、なんと19,800円。ミドルハイクラスの機種がU2万円というのは、円高不況を生み出した民主党政権の唯一の功名だと個人的に思います。
こうして、お小遣いやお年玉で買える価格が、若年層やタブレット入門者の心をガッチリと掴みました。
Nexus7のここがダメ
故障率が高かった
一方、Nexus7のピーキーぶりには批判が起こることも。
とにかく、脆かった。故障は当たり前で、とくにスピーカー周辺の不良は頻発しました。
また画面割れも多く、国産タブと違い修理拠点が国内にないため、故障したら修理するより買い替えたほうが安い、というややエコじゃない状況になっていました。
アウトカメラなし
また、アウトカメラが搭載されていませんでした。
今やアウトカメラがない機種を探すほうが難しそうですが、当時はなるべく低価格でAndroidの良さを知ってもらうというコンセプト上、余計なものをすべて排除。
そのためインカメラをかろうじて搭載するのみで、景色の撮影などは至難でした。いちおうカメラアプリを入れることはできたのですが、画質はお世辞にもよくありませんでした。インカメで撮影した実家の愛犬はお世辞抜きにかわいいですが。
穿った見方であえて好意的に考えると、コンテンツビュワーに特化して、価格を下げて、
「これが真のAndroid体験だ!」
と、Androidそのものの価値を伝えたかった。Nexus7はそのために生まれたモデルだと言えます。
また、1年後には、不満点をすべて解消した「Nexus7 2013」を発売。Nexus7シリーズが7インチタブレットブームを加速させた機種であることは間違いなさそうです。