Xperiaブランドの5Gスマホは「Xperia1 Ⅱ」(エクスペリアワン マークツー)です。ドコモで6月18日より発売するとアナウンスがされました。
auからはすでに発売済み。
前代のXperia1 をベースにブラッシュアップを実現しており、カメラ、オーディオ、ディスプレイなど各方面が強化されています。
数年前のXperiaを彷彿とさせる、エンタメ方面に力を入れた趣味人のためのスマホに仕上がった印象です。
ベースはXperia1。サイズや、特徴的な縦長の画面アスペクト比率も継続しています。
ディスプレイ
画面でグレードアップしたのは、「1」から搭載されたクリエイターモード。マスターモニターに極力近い発色再現性を実現していたが、「Ⅱ」からはAIを活用し、さらに本物の色に近い色を出すことができるようになりました。
これ、一般人には不要不急の機能であることは間違いないのですが、ちゃんとしたマスターモニターを買おうとすると30万~40万円はかかるので、Xperiaはかなりの価格破壊をしていることになります。
また画面の残像を抑える「残像低減設定」を新たに追加し、ゲームの遊びやすさをぐんと向上させています。
オーディオ
端子が復活!ありがたい!
iPhoneがヘッドホン端子を廃止したことで、勘違いした数多くのメーカーがiPhoneの後追いをするようにヘッドホン端子をなくしています。
これはノートパソコン界でもAppleがどんどん端子を廃止して、ウィンドウズがその後を追うということをしていたのですが、今回Xperiaはヘッドホン端子を復活。レッツノートみたいなことしてます。
これにより、有線イヤホンを使ったノイズキャンセリング、ハイレゾ再生が可能。ノイキャンやハイレゾに対応した無線イヤホンは鬼高いので、これはありがたい。
残像低減と有線端子、ゲーミング需要にもバッチリ応えているみたいですね。
また、スピーカーも正面を向き、よりダイナミックに音が聞こえてくるように改良されています。
カメラ
Xperiaはカメラ!と言われておりましたが、複眼化が遅れて、いまは他社と横並びかな、というのが個人的な印象です。
一方で「1」以降、複眼の遅れを取り戻さんと、ハード・ソフト双方で着実にパワーアップ。
ハード面ではドイツの顕微鏡メーカー、カールツァイス製のレンズを採用し、ソニー製のデジカメとほぼ同等の…という表現は過去のXperiaでずっとしてきたのでアレですが、とにかく他社のAI画像処理などなどてんこ盛りスマホと比べると「リアルに近い」写真となるでしょう。
5G
そして「1」から「Ⅱ」への一番の変更点が5G対応です。もちろん草創期のため驚くほどの違いはないのですが、ないよりはあるほうが良いと感じてしまうのがガジェットファン。
現在5Gのエリアは限定的、というか超ピンポイントで、例えば延期になったオリンピック会場内、成田空港の第三ターミナル周辺、渋谷ストリームの5階ホワイエと6階ホール…など、縦横ともにエリアが激狭なのです。
「あっ5G!」と思うことがあっても、数歩進んでもう一度画面を見れば「4G」になっているレベル。どう普及するのか、あるいはしないのか、技術革新が起こるのか…いろいろと期待は高まります。
総括
結果的に、Xperiaは一部の趣味人にとってかなり「コスパの良い」ものになっているという印象です。普通のアンドロイドスマホで12万円!と言われたら、たけえ、と感じるのですが、4Kのマスターモニターにハイレゾ・ノイキャン対応のオーディオ、カメラも本格的、5Gもイケる。
最新のスマホを楽しみたい!というヒトにはあっています。紫のカラーリングがだいぶ落ち着きましたが、白黒パープル、Xperiaらしさはきっちり備わっている印象です。価格は12万3552円(3432円×36回)。