あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願い申し上げます。
新年一発目は、7年前のスマホ「 Xperia Z SO-02E 」の話題です
・スレートのXperia、ここに始まる「XperiaZ」
Xperiaの歴代ベスト機は、なんといってもそのデザインが5年の間受け継がれたXperia Z SO-02E(ソニーモバイル)ではないでしょうか。
iPhoneが初期デザインを4年、中期デザインを4年、現行デザインを3年と、定期的なデザイン変更を行ってきている一方、iPhoneの倍以上のペースで新機種の開発が進められたXperiaで、5年という長期間にわたり同一デザインが採用され続けたのはある意味で異常でもあります。もちろん、途中から電源ボタンが指紋センサーに変わるなどの軽微な変化はあるんだけどね。
・「かっこいい」それだけで国内シェア一位
Xperiaシリーズの良さは「かっこよさ」でしょう。iPhoneともGalaxyとも違う、余計なものを入れないシンプルなデザイン性が、個人的にとても好きなのです。
その中でも、2013年~2018年に発売された「Z」シリーズのXperiaはかっこよさが際立っておりました。
デザインの特徴は、それまでのXperiaと一線を画した「板状」のデザイン。
黒、白、紫の色をした板に、ディスプレイと、右側に電源ボタン、音量ボタン。そのシンプルさが米国「CES 2013」の会場を沸かせました。
もちろんスペックも良かったのですが、ソニーらしく「壊れやすかった」機種でもあります。私の持っていたZは2年で3回壊れました。でもイケメンなら許されるのです。
Zはドコモのみの発売でしたが、auからXperia ULという姉妹機が、またZ3になるとソフトバンクからも発売され、それまでGalaxyが国内Androidシェア1位だったのが、2015年になるとXperiaが1位を奪取することになります。
・パナソニックにかっこよさで勝ったスマホ
性能は、Xperia初のクアッドコアCPU、スナドラS4Pro、フルHDの液晶、1310万画素カメラと、当時の最先端を行くものでした。またGalaxyが非対応だった防水にきちんと対応しており、これは2013年にグローバル展開するモデルとしては異例でした。
しかし、国内での発売はドコモのみ。さらに強力なライバルであるエルーガX・P-02E(パナソニック)が控えていたのです。
エルーガはXperiaZとほぼ同等のスペックで、かつ物理ボタンを搭載していたため画面をより広く使えるほか、画面のオンオフも楽でした。Xperiaの対応しないNotTVも対応!…誰も使わないアプリなんて言わないであげて。当時は全部入りってだけでバリューだったんだから。ラーメン屋のトッピング全乗せと同じだったんだから。
またUXも、時代を先取りしたIoTや、片手操作が疲れにくいアプリランチャーを搭載するなど、これが日本のものづくりだ!感が出ていて、大変魅力的な機種だったのです。その魅力を一言で書けば、こんな感じかと。
エルゥゥゥガァァアアアイェエエエェエ 息を飲む、圧倒的な臨場感を、その手にドビシュアアァアアアアア フルHDの美しさが、クアッドコアで加速するドヒュン もちろん、大容量バッテリー搭載ヒュウウウンッ エルーガ史上、最強ハイスペックドォォオオッビシャァァアッ
しかしそのエルゥゥゥガァァアアアイェエエエェエに、Xperiaは勝ちました。大きな差はビジュアル以外にないでしょう。黒物家電で培った宝石のような高級感のXperiaと、白物家電の延長線上にいるエルーガ。実用面は劣っても、所有欲という意味ではXperiaが大きくリードしていたのです。
実際、XperiaがZシリーズのデザインに変わってから国内Androidシェアが一位になったのに対し、エルーガは次のP-03Eで国内市場から撤退。良機ながらも、ドコモのツートップ戦略でのけものにされ短命に終わりました。
結局この世の中、もてはやされ生き残るのはイケメンなのです涙
・Xperiaのベスト機は「かっこよさ」のZ
流行語「ワンチーム」なんて言葉がありましたが、XperiaZは間違いなくソニーの「ワンチーム」によって作られた珠玉の一台です。
13年夏モデルが出たタイミングであっけなく店頭から姿を消してしまったレア機でもあったZ。この一台からXperiaの黄金期が始まったと言えます。
実際、5年もの間、大きくデザインを変えずにXperiaZシリーズが続いたことが、この機種の完成度の高さを物語っています。
自分がスマホデビューの際に購入したという意味で多少のバイアスはかかっていますが、それを除いてもなお、Xperiaのベストは「Z」だと思うのです。