前回のMEDIAS Wに続き 、「ドコモの一番悪かったスマホは何か」を考える記事にします。ただの悪口とか言わないで。
普段は優等生なXperia。
突然ですが、このブログを、Xperiaで読んでいる人も多いと思います。画面の向こうでドキッとしたあなた。わかるよ。俺にはわかる。エクスペリア、便利ですよね。快適ですよね。僕はXperia、大好きなんです。
(今でこそ LG を使っていますが)
Xperiaの良い所は多々あるのですが、特にカメラのサクサク感や、持っている喜びというのは、他のスマートフォンに比べてもかなり高いんじゃないかと思うんです。
しかし、そんなXperiaが大きくずっこけたことがあるのはご存知でしょうか?しかも割と昔の話じゃないんです。今回はその残念なスマホ、 「Xperia Z4」について紹介します。
2015年、とっても暑い夏に、とても熱いスマホが生まれました。
まず、私が2015年の発売当初に書いたブログ記事がEvernoteに残っていたので、引用します。
あっつい。
昔のアローズがちゃっちいくらい熱い。
Xperia始め、今季夏モデルの特徴として、最新CPUを8つ搭載した「高性能」が挙げられます。
高性能ということは、複雑な処理も難なくこなせるものであるはず。
しかしXperia Z4は正直、そうでもない。複数のアプリを同時にダウンロードしたり、カメラアプリを連続して使用すると、本体温度はかなり高く、もっさりになります。
しかも、防水設計によって熱がこもりますし、本体の薄さはCPUの発熱をダイレクトに手のひらに伝えます。
また、熱によるフリーズや再起動が多数報告されているほか、電池の持ちは初代Xperia Zにも劣ると言われています。
ソニー公式は、夏に行うアップデートでこの問題を解決すると言っておりますが、アップデートで治るなら発売する前に直して欲しかったのが正直なところです。
この記事からも分かっていただけるとおり、Xperia Z4ってめちゃめちゃ本体が熱くなるスマホだったんです。
電源入れて起動するまではいいんですよ。起動するまではアローズよりマシです。けど、そこから先。アプリを入れた、写真を撮った、4K解像度のムービーなんかを撮影した、そんなことをしているともう耐えられないぐらい暑いんです。
ちなみに4KムービーはZ4のなかでも、特にソニー公式がおすすめしている機能だったりします。それでいいのか。
あとは電池持ち。
「スタミナモード」という電池持ちを伸ばす機能を使っても、一日持たなかったことが記憶に新しいです。それくらいあっというまに電池が切れるんです。
こんな阿鼻叫喚が、日本国内で起こったおかげで、なんとこのXperia、海外ではなかったことにされてます。アメリカでのZ4発売時、名称はXperiaZ4 ではなく Z3プラス という名前でした。なさけね~
戦犯はクアルコム
なお、ここまでけなしておいて何を今さらフォローするんじゃい、と言われそうですが、このXperiaZ4のポンコツっぷりはソニーだけのせいではありません。
中のチップセット(頭脳部)を作っていたクアルコムという会社の、「Snapdragon810」という部品を採用したメーカーはことごとく発熱に悩まされていました。前機種の「Xperia Z3」はというと、ひと世代前の部品を使い、発熱はさほどしない仕様。
ソニー屈指の名機種であると言われました。
実際、2014秋冬モデルの完成度の高さは目を見張るものがありました。それが2015年夏モデルになった途端、つまり「Snapdragon810」を導入した途端、使い勝手が二年ほど退化しているわけですから、不満が出るのもわかります。
私は当時ドコモショップで働いていたのですが、このXperia Z4のおかげでクレーム対応のいろはを学びました。ポンコツさのせいで初期設定に時間が掛かってもそれはスマホのせいではなく自分のせい。
本体が暑いというだけで怒鳴り込んでくる客多数。謝りしてもだめならあえて逆上させて相手の燃料をさっさと尽きさせたほうがマシという学び。
ありがとう、えくすぺりあ。
まとめ
というわけで、
・熱すぎる本体
・電池持たない
・前機種「Xperia Z3」からの落差
・私個人がドコモ店員時代に受けたクレームの量
の4つをもって、ドコモの一番悪いスマホ候補にノミネートです。
でも一つだけフォローをしておきますと、このxperia Z4は最新の Xperiaと比較しても遜色ないぐらい、デザインがイカしているんです。
Xperiaの中で最も薄く、またつなぎ目も少なく、カメラも出っ張らず、イヤホンの穴もあり、防水防塵。
なんとか今のスペックで復刻してくれないもんでしょうか。そうすればきっと今度こそ、素晴らしいスマホになるはずです。