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【ブログ】人口減少社会は「野球」で考えると問題点も解決策もえらくスッキリ理解できるって話。

世の中はシンプルなんだよ、と「嫌われる力」の哲学者は話すけども、やっぱりややこしい。けど世の中のややこしいことは野球に当てはめると異様にスッキリする。そんな話です。

さて、少子高齢化である。

日本の人口減るよ!大変だよ!とお偉いさん方は言うけど、いやいや、日本の人口が1億を超えている現代が異例なだけであって、戦前の国内人口は7000万人だぞ。(厳密には朝鮮半島と台湾も日本だったから合計1億人いたのだけど。)

江戸時代となるとそれこそ出産、成長なんて今とは比べものにならないほどのハードモードだったんだから、人口はもっと少なかった。

それなのに、いやいや、人口減るのやばいよ、といわれてもイマイチピンとこない、むしろ平常に戻るわけでしょ?と、考えてしまうのであります。

そこで、野球の発想。

たとえれば、日本は2つのチームに分かれている、という設定だとわかりやすいはずです。どんなチーム分けかといえば、養うチームと、養われるチーム。つまり働き盛り世代と、それ以外の世代というチームでずーっと試合をしている、という設定です。

そして、国を保つにあたり、ひとつ決まりがあった。

それは「養うチームが勝たなければいけない」ということです。

江戸時代は養うチームが圧倒的優位で、例えれば巨人。養われる側はいまの中日ばりのクソ雑魚軍団だったのです。だから国のバランスは非常に健全だったのです。

まず、当時の人は長生きしない。高齢者がというより、子どもたちが。

当時は7つまでは神のうち、なんて言われてて、これは平たく言えば「7歳までだったら死んでもしゃーない」という意味です。医者も医療も未熟だったからね。ワクチンだのもないし。

さらにそこに、収入の不安定という要素が絡みます。つまり飢饉、凶作など、全然米が取れねえべ、となる年が来るんです。ひどいのは1782年-1788年のあいだに起きた、天明の大飢饉、なんていう不作があり、日本中で米が取れなくなりました。この時期はたとえば一つの村の住民全員が餓死した、なんてことも起きてるようです。

そんなとき、まっさきにしわ寄せが来るのが子供でした。産まれる前にダタイと言って殺されたり、マビキと言って生まれた直後に殺したり、身売りといってそこそこの額で我が娘を遊廓に売り出したりしてたわけです。売られたら最後、死ぬまでソープ嬢として働く運命です。

野球で言えば、巨人は安定した成績を誇る若手が揃っているけど、中日はドラフト下位のついこないだまで甲子園にいましたみたいな人ばかりで、しかも故障率が高いという。すぐにチームを脱退したり、戦力外通告されたりしてたんです。実際はしらんけど。

ね、養われる側、ガッタガタじゃないですか。

なので養うチームが余裕で勝てていたので、江戸時代は高齢化社会でやべえぞ、なんてことは徳川家康でも言わなかったわけです。

時代は変わって平成・令和。

なんと「養われる側」が力をつけてきました。まず死なない。子どもも爺さん婆さんも、江戸時代に比べて圧倒的に死ななくなりました。医療の発達、ワクチンや栄養、きれいな病院。社会保障、人権意識。すべてが「養われる側」によりよい効果を与えてきました。

一方、養う側は、一気にホームからアウェーになりました。毎月、給料から社会保障だなんだ、引いていかれるわけです。だんだんと子どもをもつことも難しくなった上に、

「チームの団結力が落ちた」

今の時代に合わせてキレイゴトでいえば、「多様性を認める社会」です。みんながバラバラの方角をむいて、何かを目指してみんなで頑張ろう、というチームワークは養う側に全くなくなってしまいました。

そして追い打ちをかけるように少子高齢化です。つまり養われる側チームには豊富な控えとベンチ、2軍の選手も居る一方で、養うチームはいつのまにかショートがいなくなり、センターがいなくなり、アレいつの間にか、こんな広い範囲を守備するの?無理だよー、となります。

そこへ!高度経済成長時代を生き抜いたベテランたちが列挙して攻勢をかけてきます!1番バッター年金ぐらしの平蔵、2番バッター有料老人ホーム住まいの巳喜男、3番バッター家賃収入でぬくぬくのシズ子、4番バッター、令和の特攻志願兵こと飯塚幸三!

そんな顔ぶれに現代のまとまりがない上にメンバーも足りない、養う側チームが負けそうになっているんです。

これを野球ではなくてリアルに置き換えたのが人口減少時代であり、逆ピラミッド型(最近は棺桶型なんていう物騒な言い方に変わっている)という人口分布なのです。

しかし絶望していてはいけません。この状態から、「養う側チーム」が勝てるようにするのが監督・安倍晋三の仕事なわけです。

野球で考えていると、彼の直近の戦略・保育無償化は失策だったとわかります。養う側(保育士)をそのままに、子どもたち(養われる側)が保育園に増え、養うチームはさらなる負担増になったわけですから。

一方でどうすればいいか。それは単純に養うチームの戦力強化です。移民です。とやかく言われている移民ですが、余裕のあるヨーロッパに対して、日本は危機的状況。数年だけの緩和でもいいからはやく人を回してください、お願いしますなんでもしますから、そんな状態です。

実際、外国人技能実習制度という、実質的に移民を認めるような動きは出ています。しかしその一方で、こんなややこしい法律で外国人を受け入れたもんだから、ブラック労働が横行。日本人と同じ待遇にしたほうが良いとまではいきませんが、女性差別反対だ、多様化だ、と言っている人が手のひらを返して、外国人労働者はヤメロー、という声を上げているという状況が世界的に起きているわけで…

多少審査は厳しくしないといけないのでしょうが、このまま養われる側チームが勝ってしまうと、もう日本はやっていけなくなるわけで、今すぐにでも代打なり代走を用意する必要があるでしょう。

そうでないと、今後は「養われる側に意図的なしわ寄せがいく」という、まじで誰も幸せにならない未来が待ってます。

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デジタビ
ブログ歴10年の副業ライター/「デジ旅!」管理人/Kindle「怒涛!フィリピン滞在記」販売中/建築/ガジェット/鉄道/名古屋出身。 ライター案件の依頼、基本何でも引き受けます。isutabiz@gmail.comまでお気軽にご連絡下さい。

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