今回は「格安スマホ」を契約する前に、確認をおねがいします、というお話。なぜか、ドコモのお店にやってきた一人の少女のお話です。実話です。
ドコモに来た、格安回線のお客様。
もういつの話だったか忘れてしまいましたが、まあとにかく数年前。ドコモの店先に佇んでた、自分より若いであろう女性に、声をかけられました。女性から声をかけられることは滅多にないので一瞬沸き立つわたくし。そして彼女の手元にはなぜか、「ZTE」と書かれたスマホがありました。
「LINEが登録出来ないんですけど。」
普通、ドコモショップでは、ドコモアプリ以外の操作の説明はできないことが多いのですが、自分は「ケチだなぁ」とLINEの操作案内も承ってました。ほんとはクレームの元凶なんだけどね。
なにはともあれ、詳しく話を伺ってみました。「何回やっても、年齢認証のところで弾かれてしまう」ということで、スマホを拝見させて頂きました。実際、そこにはたしかにドコモの年齢認証のページ表示されているのです。
電話番号を設定から調べて、認証しようとしても、うまくいきません。
ソレもそのはずで、その女性が持っていた「ZTE」と書かれたスマホはドコモのものではなく、またドコモの回線契約でもなかったからです。
彼女が使っていたのは、「OCNモバイルワン」という、当時マツコ・デラックスがCMをされている「格安スマホ」だったのです。

話を伺うと、つい先日、OCNの「一番安いプラン」で契約をしたのだとか。電話は050プラス(いわゆる「IP電話」)でやるから、電話のオプションは付けていない、ということも伺いました。
ここでピンとくるあなたは物知りです。彼女は、タブレット向けの料金プランでスマホを契約してしまい、LINEの認証に必要な「SMS」、すなわちメッセージが使えない状態だったのです。
とりあえず手持ちのタブレットとへたくそな説明で、OCNのサポートに電話するべし、ということ、そして「SMSオプション」をつけるように言っておきました。毎月の料金は上がるけど、LINEでもFacebookでもSMSが必要だからつけときんしゃいと、しっかり言っておきました。
まあ要するに「俺ってなんて優しいんだろう」という話です。(嘘です)
スマホがわからない人に、なぜスマホを売るんだろう。

さて、MVMO各社は現在も、盛り上がりは収まりつつありますが、普及を続けています。
しかし、回線の売り方にいささか疑問を感じるのです。
たしかに、大手のサブブランド「UQモバイル」や「ワイモバイル」が勢力を強める中で、価格が唯一の訴求点になる格安回線は少なくないと思うのですが、今の例のような、「甘い言葉」の裏事情を知っているヘビーユーザーを避けて、高い料金で大手のスマホを避けていたライトユーザー…つまり悪口のようですが、「理解が浅い人」に向けてキャンペーンを仕掛けてばかりなのはどうかと。
そしてそういった人たちが、つながらないぞ、サポートが悪いぞ、使い方がわからないぞと、ドコモのお店にやってくるのです。中の人としては、泣きたくなるわけです。
そりゃそうだ、ロック画面にもLINEの認証ページにも「NTT DOCOMO」って表示されるんだもん(´;ω;`)
まぁこんなところに書いても、ひとつまみのネットリテラシーがきちんとある方にしか目につかないかもですよね。チラシにしてイオンで配りたいよホント。
とにかく、格安スマホのご利用は、キャリアの携帯以上に計画的にやってほしいなあという、俺個人の切なる願いでございました。楽天が自前の回線を持つとかLINEモバイルがソフトバンクに吸収されるだとか、いろいろと話はややこしいですが、これからも基本的には変わらないだろうしね。
大手が高いのは、おそらく人件費と、設備投資費用です。

だからこそ、サポートもしているし、「ドコモスマートフォンラウンジ名古屋」のように、販売は行わずにサービス紹介やサポートに徹した施設もあります。
だから、スマホデビューは、大手3社(ドコモ・au・ソフトバンク)か、どうしても安くということであればサブブランド2社(UQモバイル・Yモバイル)にするのがおすすめです。
また、スマホの質問はいつでも受け付けております。「お問い合わせ」の「メールフォーム」を使っていただくと確実です。一応ドコモ、auで4年間バイトした身です。スマホで困ったら、身近な人に気軽に相談してくださいね。私みたいにスマホオタクだったら、喜んで説明してくれるはずです。