iPhone一択?事実、私はちょっと欲しい。
さて、恐ろしいことに、自分が「SE出ねえじゃん」ってブログに書いた1時間後にアップルが2020年版iPhoneSEを発表しやがりました。
値段、5万円。ガワはiPhone8、中身はiPhone11。eSIMとナノシムのデュアルSIM対応。アップルペイ使える、タッチID使える、無線充電使える。え?神様?神機?むしろなんでこれまでやってこなかったの?4万円台でiPhone出せるんだったらなんでもっと早く出してくれなかったの??
日本国民ならiPhoneSE一択だわ!
…取り乱しました。たしかにSEはいい機種ですが、これまでミドルレンジの代表格だった中くらいのスペックのAndroidと比べると、基本的にはiPhoneの方が劣っています(https://isuta1205.com/iphone-se-2020vs/)
それじゃなんでiPhoneSE(2020)は神なのか?前回は比較して書いておりましたが、今回はiPhoneそのものの強みを書いていきます。
なぜ、iPhoneは人気なのか①みんな持ってる
最も大きいiPhoneのアドバンテージは「みんな持ってる」なのではないか、と思います。
だれか使ってるから聞けば教えてくれる。みんな使ってるから対応アプリが多い。みんな使ってるからケースも多いしフィルムも多い。仲間はずれになりたくない。
こういう心理が働き、スマホにこだわりのない人ほどiPhoneを買う時代がありました。
(今は格安Androidに流れつつありますが)
この文化を生んだ立役者(戦犯?)はソフトバンクです。
2008年(え?そんな昔?まだ麻生総理じゃん)、ソフトバンクからiPhone3Gが出ました。
当時の興奮を伝える記事がこちら。
https://www.itmedia.co.jp/mobile/articles/0807/10/news013.html
今振り返ればこの記事はタダの「痛いApple信者のブログ」ですが、この記事を書かれた神尾さんという方はこうしていち早くiPhoneの可能性に目をつけ、今やコンサルティング会社の経営者をされています。それだけ先進的だったんです。
そんな先進的なiPhoneをソフトバンクだけが取扱い、しかも異様に安く販売しました。Apple Storeの前に行列を作らせて、孫社長(当時)が意気揚々とスマホ時代の到来を告げていました。
結果、頭の硬かったdocomoからかなりの顧客をMNPでゲットした上で、iPhoneだらけの日本を作り上げていきました。
アイドルも芸能人もみんなiPhoneだから、一般人もiPhoneになっていき、Androidを選ぶのはおじさんかオタクだけだ、という時代が冗談抜きでありました。
2012年頃だったかと思いますが、まだiPhoneがdocomoで買えなかった時代に
「俺docomo店員だけどiPhone使ってるもんねー!」
「オー!かっけー!」
みたいな光景があちこちでみられました笑
とにかく右へ倣えは日本人の美徳と言われますが、iPhoneではそうした右に倣えと、流行を生み出したのとで、他の国と比べても遥かに高いシェアをiPhoneは獲得したわけでございます。
しかも、iPhone以降に日本でブームとなるスマホはまだ生まれていません。エクスペリアが取って代わるんじゃないかと2014年頃までは感じていたのですが、以降のエクスペリアの落ちぶれっぷりをみると難しそうです。
じゃあギャラクシーは、というと、これはアンチiPhoneであり、iPhoneが嫌な人が選ぶのがギャラクシーです。国内でiPhoneのブランド力を超えることはないでしょう。
②開発力
iPhoneが強いのは、OSもハードもアプリも、全部作れるノウハウがあることです。
もちろんパーツごとの生産はいろんな国に分かれますし、組み立てはフォックスコン(台湾)。バラけてはいます。しかしそれらは全てAppleの定めた規格に厳格にのっとったもので、iPhoneのハードとiOSが一緒に動くことで、カメラも奇麗、動作もスムーズ。バッテリー容量もAndroidの半分程度ですが、電池持ちは大きく変わりません。
そういう、文句の出ない使い易さがiPhoneならではの強みといえます。
一方のAndroidはどちらかというと仕様もまちまちでアプリも奇麗とは言えず、たまに超絶地雷級のクソスマホが出てきます。
③「ブランド力」リセール価格が高い
今、iPhoneを選ぶ理由に「中古で手放しやすい」という要素もあります。iPhoneは世界標準ですし、米国や東南アジア、あるいは東欧などで中古のiPhoneはよく売れています。
そのため買取価格も高く、2年使ったAndroidをメルカリに出すとフラッグシップモデルでも2万円が限界な一方で、iPhoneなら4万円くらいでもメルカリに買い手がつきます。そのため買い替えがしやすい。メルカリやリユースにある程度の理解があれば(データの完全消去とかも含めて)、iPhoneは長期的に見た時、費用対効果がいいのです。減価償却を長くできると言ってもいい。
④価格
SEに限った話ですが、どえりゃあ安い。価格破壊です。これまでのiPhoneの半額でだしてきちゃった。
前の記事でも書いていますが、同価格帯Androidはいっくらでもあり、性能やコスパでは上回っています。しかし「安いAndroid」はこれまでいくらでもありました。AQUOSにサムスン、ファーウェイに富士通、みんな寄ってたかってAndroidの価格破壊をし、キャリアが「MNP一括0!」とか言って後押ししました。
ゆえにAndroidには、安物のイメージが定着しています。やめて!Androidのブランド力はもう0よ!
一方Appleが、過去にここまで低価格のiPhoneを出したことはありませんでした。iPadとかiPod touchならあったけどね。
なにはともあれ、「初の格安iPhone」なわけです。コロナショックでお金に困った日本人が飛びつかないわけがない。
話がそれちゃいますが、振り返れば2017年頃のiPhoneシェア率は7割でした。それが今はAndroidとシェアが拮抗しています。
iPhoneからAndroidに切り替えた人が結構いたということでしょう。またシニア層がiPhoneよりも「らくらくスマートフォン」をはじめAndroidを選んでいることも、多少は影響しているんじゃないかと推測しています。
そうなると、Appleがとるシェア奪還戦略はひとつ。iPhoneからAndroidに切り替えた人に、帰ってきてもらうことです。(デン・デン・ドンドン・デン・デン・ドンドン)←エヴァの戦闘前に流れるBGM
帰ってきてもらうには、どうするか。
かつてiPhoneはほぼタダでばらまかれていました。特にソフトバンクあたりが。そしてiPhone8あたりまではみんな、iPhoneを買い支えていました。(デン・デン・ドンドン・デン・デン・ドンドン)←エヴァの戦闘前に流れるBGM
つまり「とことん安い」「8の頃のiPhoneを復刻させる」。iPhoneSEが出たのはこうしたマーケティングがあってこそでしょうし、iPhoneが人気だった頃の方針に転換したことで、再び日本にiPhone特需がやってくるものと思われます。
ジャーン!(ファンファーレ)
★しかあし!
とはいえ、私はAndroid派です。私のTwitterのヘッダーを見てもらえればわかるはずです。
手放しでiPhoneを褒めるだけでは、Androidユーザーの名折れ。次回、「ダメなとこ」もちゃんと書きますので、SNSをフォローして次の更新をお待ちいただきたく存じます。
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