こいつは未来からきたスマホか、それとも幻なのか…
なんかドコモのラインナップに、おかしいスペックのやつがいました。
そいつは50倍のズームをするとか、4000万画素のカメラが載ってるとか、インカメラも3200万画素とか、指紋認証センサーがディスプレイに埋め込まれているとか、なおかつ置くだけ充電や防水に対応しておるとか…
まるで宇宙人か、未来人みたいなやつだったんです。
いやはや、Huaweiのスペックには舌を巻きます。
これでほんとに本体価格8万円台かよ。Xperiaより安いじゃん。
そんなわけで、いざドコモから発表されて、改めて性能にびっくりしたHuaweiのプレビューです。
未来①カメラ性能
もともとライカと共同開発したカメラを搭載してきたこともあり、評判は上々なファーウェイのスマホカメラ。
今回もライカと共同開発されたもので、スマホ本体の裏側にはしっかり「ライカ」とロゴが入ってます(英語で)。
ファーウェイのカメラ画質を言葉で表すのは難しいのですが、他と比べると「キリッ」とした写りです。なんか日本酒のキャッチコピーみたいですが。
そして今回すごいのは、まず50倍ズーム。
50倍ズームと言われてもピンとこないかもですが、たとえば普通のスマホはデジタルズームで5倍ズー厶が相場。
iPhone Xだと10倍ズーム、それでも「すごい」と言われています。
50倍だと何ができるのか。
たとえば、米粒に書かれた文字を読めます。
また、月を撮ろうとすると、画面いっぱいまでズームして撮影できます。
50倍という数値にはただ圧倒されるばかりです。
一方で、望遠ではない方の普通のレンズは4000万画素。
およそこれまで聞かなかった画素数のカメラが積んであります。
未来②動画性能
今回、ファーウェイのカメラは「ボカシ」や「被写体認識」にAIを用いており、そのおかけで
・リアルタイムにボカシがかかった動画が撮影できる
・被写体だけ色を付けた動画が撮影できる
・標準レンズと広角レンズで同時に撮影、それぞれの動画を残せる
など、その高性能をぶんぶんと振りかざし、スペックを余すことなく活用する機能を盛り込んでいるようです。いっそ清々しい気分になります。
未来③ハードウェア構成
カメラ以外の本体性能もすごいんです。
まず、外面を見ていきます。
スペック表を見ると、防水防塵ワイヤレス充電、そして生体認証。
指紋センサーが新しくなり、「埋め込み式指紋認証センサー」に。画面のすぐ裏側に指紋センサーがあるため、画面上に指をおけばロック解除ができるようになりました。これにより、本来は指紋センサー用のスペースも画面に。Galaxyも同じですが、「前面がほぼディスプレイ」を実現するのに大きく役立っていることがわかります。
比べるのも変ですが、AQUOSがなんとなく野暮ったく見えるのは、こうした海外メーカーが「ディスプレイ埋め込み式指紋センサー」なんて発明するからでしょう。HuaweiやGalaxyはデザイン的に一歩先を行ったことになります。
画面サイズは6.5インチ、本体サイズはiPhone XS Maxをちょっとだけスリムにした感じ。
カラーは白と…なんだこの色!?
(ブリージングクリスタルというらしい)
次に内面。
まずワンセグ以外全部入り。
「ワンセグ以外」というのがキモです。ワンセグがあると自宅にテレビがなくてもNHKの料金を払わんといかんからです。
メモリは6GB、ストレージは128GB。Galaxyに次いで性能が高くなっています。
これに加えて、AIに強い独自のCPUを搭載。
これまでのスマホは概ね、「もうちょっと頑張れるんとちゃうん?」と思えるポイントがいくつか見受けられましたが、
正直このHuawei P30proに関しては追加注文が出てきません。
強いて言えば、グローバルで展開するP30proにはメモリ8GBモデルがあるのに、ドコモ版は6GBである点、でしょうか。
とはいえこれはHuaweiではなくドコモがやっていることなので、まじでP30proに対しては追加注文が出てきません。
発売は今夏。そういえば今使っているV30+の機種変更応援プログラムが使える時期だなあ…
と、この記事を書いている間に、GoogleはHuaweiに対して、アンドロイドのアップデートを提供しないという方針を表明しています。
また、過去のHuawei機種が軒並み値下がりし、買い取りしたくてもしてくれない状態だとか。
それじゃGoogleがむかしHuaweiに作らせた、Nexus6Pとかどうすんの?と、Huaweiの躍進を見てきた自分は思うのですが、それより最新機種ですよ。P30 Proっすよ。
「アップデートを制限する」、「既存のアプリのアップデートなどは今後も使える」ということだったので、急にHuaweiのスマホだからといろんな機能が一気に使えなくなるわけではありません。
しかし、Android 9.0やAndroid10.0(?)を既存のHuaweiスマホに提供するのは難しくなるのではないでしょうか。
もし私のように予約ボタンを押しかけた人がいれば、いったん立ち止まって考え直すのも大事かもしれません。