こんにちは。元ポンコツドコモ店員です。
発表されたdocomo夏モデルは、おおかた予想通りだった、
と感じる人が多かったかと思います。
なんてったって事前のリーク情報とほぼ同じもので、ハイスペック機に関してはすでにグローバルモデルが発表されているものばかりでしたから。
じゃ、がっかりなのか?と聞かれると、その限りでもないんです。
1台1台の感想は後回しにして、今日は全体的に、
夏モデルは買っていいのか?良くないのか?を考えていきます。
ラインナップ…思った以上に激しい2極化。
今回のドコモ夏モデルは「高いか、安いか」が超極端でした。
最新機種として発表されたのは、6社10機種。
そのうち「Xperia 1」(ソニー)、「Galaxy S10」「Galaxy S10+」「Galaxy S10+オリンピックエディション」(サムスン)、「 AQUOS R3」(シャープ)、「HUAWEI P30 pro」(HUAWEI)は高価格帯。
「Xperia Ace」(ソニー)「LG Style2」(LG)「arrows Be3」(富士通)「pixel3a」(Google)は4万円台の低価格帯のスマホと、くっきり分かれてます。嗚呼、格差社会。
これはユーザーのニーズも二極化している証拠でしょう。
費用をかけず、とりあえずの連絡手段としてスマホがあればいい人と、
カメラや動画などありとあらゆる方法でスマホを使う人と。
ライト層とヘビー層にユーザーが分かれた結果、料金プランもそれぞれのニーズに合わせ、「使った分だけ払う」ライトなプランと、「いくらでも使って大丈夫」なヘビーなプランとに変化したと言えます。
そう思うと納得。
話が逸れますが、かつてPCメーカーのVAIOがスマホ事業に参入した際、
ハイスペックでもロースペックでもない「ちょうどいいスマホ」を作ろうとして、盛大にずっこけたことがありました。
そういう意味では無難なラインナップではあります。
やはり注目はXperia…と言いたかったのですが、
何を思ったか64GBモデルの、しかも黒と紫しか出さない、謎采配。
置くだけ充電もないので、ぶっちゃけAQUOSのほうが数値上の性能は高いです。
とはいえ、「瞳オートフォーカス」が搭載された3眼カメラや、
21:9のまるで平安貴族の「笏」を彷彿とさせるデザイン
(ピンとこない人はおじゃる丸が持ってる紫のアレを思い出しなさい)。
ちょっと、気になる一台ではあります。
そして低価格帯ラインナップの、このど安定な守りのラインナップは、
いわゆるスマホのライトユーザーにとって安心でしょう。
Amazonなんかで格安SIMと一緒に売っている、
「これどこの国のメーカーだろう…?」みたいなスマホを選ぶのが怖い人には有難い品揃え。
プレミアつきそうなオリンピックエディションのGalaxyも注目です。
スマホおかえしプログラム
こうしたラインナップもさることながら、さらに注目すべきは
「スマホおかえしプログラム」ではないでしょうか。
これはこれまでの「月々サポート」に代わる、キャリアならではの購入支援施策。
最近のスマホのうち、10万円を超えるような高価格なスマホは、
はじめに36回払いにしておいて、24回払ったタイミングでドコモに
「おかえし」すれば残りの分割払いは不要になる、というもの。
要は2年経ったタイミングで下取るか買い取るか選べる、残クレ的な発想です。機種を長く使う人も、早々に買い替えたい人もメリットが有るので、かなりよいキャンペーンといえるでしょう。やるじゃん。(何様)
auやソフトバンクのような、4年縛りかつ買い替えを強制する割引よりも、
ドコモの縛りは緩くなっています。(乗り換えや解約時も「おかえし」すれば割引適用、など)
これのおかげで、私のプラン見積もり画面では、Xperia 1を買った場合も月5000円で運用できるようです。
月1GBまでしか使えんけど。
というわけで、「スマホおかえしプログラム」を活用すれば、ハイスペック機種にも手が伸びます。
また「スマホ~」のない低価格ラインナップは堅実そのものであり、スマホに詳しくない人が店員の言いなりで買っても後悔しなさそう。
かつて在庫を捌くために、ジジイに爆熱ARROWSを売り続けた前科持ちの私が言うんだから間違いない。
とりあえず、今現在月々サポートを受け取っているみなさんは、満期まで継続をしたほうが良いようです。
その上で、今回のラインナップに手をのばすのがいいのではないかと。
Xperia1、買っていいかな…?
— 多木曽幹也@ぶらり旅ライター (@deji_tabi) May 16, 2019
うーむ、余計に迷うじゃない。