今年もっとも輝いていたスマホとはーーーー。
今年もいよいよ終盤。あっという間という人もいれば、「カルロス・ゴーン逮捕から1年」「嵐の解散発表から1年」と思えば、ええ、そんな最近だったっけ、と時間の流れがゆっくりに感じる人もいると思います。
そんな今年を総括するべく、19年の神スマホをいくつか振り返りましょう。
第3位:iPhone11
毎年恒例の新型iPhoneですが、今年は目立った不満や不具合もなく、端末代が高くなった分離プラン施行後の発売に関わらず順調に販売数を伸ばしている、良機でした。
★神ポイント:お手頃価格のFACE ID搭載iPhone
iPhoneは6以降、年々機能を強化し、6で大画面、6sで3Dタッチ、7で防水、8でワイヤレス充電、Xでイメチェン、Xsでカメラ強化と、年々増え続けてきました。値段もそれに伴いどんどんと上昇を続けました。
しかし今回のiPhone11は、10万円超だったiPhone本体の値段を見直し、公式で税別74,800円、税込みでも8万円台というお手頃価格での登場でした。
XRの進化系というポジションかと思われますが、それでもiPhoneの主流として扱われており、フラッグシップモデルではないにしろ「廉価版を買っている」という引け目はなく、所有欲を満たしてくれる一台になっています。
11 proもいい機種ですがあいにくのタピオカカメラなので、デザイン的にもカラバリを6種類も用意してくれ、チップセットも11Proと同一なものを搭載したiPhone11が、より「買い」の一台になっています。
第2位:Pixel 3a
Googleの「Pixel」シリーズ廉価版。しかし廉価とはいえ、カメラには妥協をせず、おサイフケータイもなくすことなく発売に至ったわけで、「良コスパ」の機種としてもっと評価されるべき1台。
★神ポイント:コスパ最強、ミドル層の不満なし
Pixel4がソフバンしか取り扱わない、電池持ちのよくない、指紋センサーもない「がっかり機」だったことを思えば、今年のPixelベストバイは4よりも3aだと思われます。
スペックは多少落とされてはいるものの、むしろ電池持ちが向上するというおまけが付きました。カメラ性能はフラッグシップモデルのPixel3を踏襲。ナイトモードや被写体深度測定など、SNSに映えるきれいな写真をなんの不満もなく撮影でき、たった5万円弱でやりおるわPixelめ、お主もワルよのうGoogleよ、と、不敵な笑みを浮かべたくなる隠れ名機です。
第1位:Xperia1
迷走をつづけたXperiaの起死回生。久しぶりに「分かる人には分かる良さ」をもったXperiaでした。万人に勧められる、というわけではないのですが、魅力が分かれば病みつきになります。
★神ポイント:ソニーのデザインが帰ってきた。ディスプレイサイズも唯一無二
それまでかまぼこのようなデザインだったXperia。ようやく誰からもあんなデザインが求められていないと気がついたのか、元の板状の、シュッとしたデザインに回帰しました。紫色があったのもアツかったですね。
指紋センサーも側面に搭載したほか、画面をぐっと縦に伸ばして、映画鑑賞に最適な21:9という、他にないディスプレイを搭載。4Kの有機EL、ソニーの技術入り画面。キレイじゃないわけ無いでしょう。
さらにそれを支援するように、ステレオスピーカーと本体の振動機能を搭載。臨場感、抜群です。カメラもようやくダブルレンズ化され、フラッグシップモデルとして恥ずかしくない出来になりました。
トントンタップすれば画面全体に指が届かなくともなんとか操作はできるという苦し紛れの機能も、あの縦長ディスプレイを手に持ってみるとありがたさが身にしみます。
ここからいかに周回遅れを挽回しつつソニーらしさを極めていくか、注目したいところです。
まとめ
というわけで、スマホオタクの視点からすると「Xperiaがよく巻き返した」「安物のスマホでもキラリ光るモデルが多数登場」「でもやっぱりiPhoneが安定」という1年でした。
来年からはシャオミも日本上陸し、ミドルクラスは血みどろの争いまったなしの状態です。楽天も何をしでかすかわかったもんじゃありませんし、5Gは果たして無事に動き出すのか、欧米の情報を追っているとちょっと不安になるこの頃。
来年は価格じゃない部分のバリューをどう極めるか、がスマホの注目度にそのまま反映されそうです。引き続き注目していきましょう。