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【保存版】「マルチ商法」多発注意。どんな人?どんな手口?どんな話するの?10回以上勧誘された人が世界一詳しく解説します。

4月から新生活を始めた人も、そろそろ慣れてくる頃。
最も警戒すべき時期がやって参りました。

ひょんなイベント、飲み会、友人の誘い…
そんな場所に潜んでいるもの、それが、そう!

マルチ商法である!

マルチ商法(マルチしょうほう、multi-level marketing)は、会員が新規会員を誘い、その新規会員が更に別の会員を勧誘する連鎖により、階層組織を形成・拡大する販売形態である。正式名称は連鎖販売取引で、その通称である。表向き合法であるマルチ商法を謳う組織でも、違法となるネズミ講と判断された事例も多い。
(Wikipediaより)

今回は、「お前マルチやってそうな顔してるね」と言われがちな私が、
東京に来て10回以上マルチ商法に勧誘された経験をもとに、
「どう気をつけるか?」「どうしたら抜け出せるか?」
を、紹介します。

★マルチ商法、どんなとこにいるの。

簡単に言えば都会のあちこち。
街中でナンパのように声をかけてくるツワモノもいますが、
多くはそれほど費用のかからない飲み会…それこそ異業種交流会や、
街コン、クラブや飲食店のイベントの日に出没することが多いです。

また、Tinderやpairsなど、マッチングアプリ(要は出会い系のことだけど)でも、私は多発しました。(体験談→

女友達からもアムウェイなどのマルチ勧誘がTinderに多いと聞くので、性別問わず、数は少なくないでしょう。

かなりライトに話しかけてくるので、話しやすいと感じるはず。

もちろんマルチ商法に無関係な、話しやすい人もいっぱいいます。
話しかけられた時点で警戒する必要はありません。逆に失礼だし。

★こんな話をし始めたら注意!

自分が遭遇した「マルチ商法」はほぼ全て、
内容に共通点があります。

きっと、勧誘のための共通化されたトークフローがあるんだと思われます。

彼らの話は「磯野~マルチ商法やろうぜ」という、
サザエさんの中島のようなものではありません。
なぜかは知らねど、「マルチ商法」と「理想の人生」を絡めてきます。

それじゃ、どこで警戒スイッチを入れればいいかというと…
トークで出てくる内容を箇条書きします。

1、「尊敬している先輩がいて、すごくいい生活をしている」

マルチ勧誘は、「会った人に直接営業されにくい」という特徴があります。
かならず、「尊敬している人」が登場して、
じゃあその人に会ってみるかい、という話になり、
カフェ(サンマルクやルノアール率が高い)で満を持して勧誘されます。

その尊敬している人は大多数が、
・脱サラしている
・高級車に乗っている
・田町や大崎などのタワーマンションに住んでいる
・権利収入を得ていて自由な生活を送っている

と、いう人。

まあそりゃ、そんな人に会わせてくれるなら、
会いたいってなりますわな。

実際、こうした人に会うまで話が進んだことが2回ありますが、
たしかに金持ち特有のオーラがあります。

2、「“夢リスト“を作る」

仕事の愚痴をマルチ商法勧誘員に話すと、
じゃあお前の理想はなんやねん、という話が出ます。

そこでよく言われるのは、「夢リスト」を作ろう、ということ。
100個の夢を書き出そう、書くってすごく大事だよ、という話になります。

実際これはマルチ関係なく、よいことです。
自分の人生を悔いなく送るためにも理想を追い求めたいですから。

だからこそ、マルチ商法勧誘の入り口として愛用されるんでしょうね…

私はこれまで4回ほど夢リスト作りました。

3、「ロバートキヨサキ」「金持ち父さん貧乏父さん」

改訂版 金持ち父さん 貧乏父さん:アメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学 (単行本)
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ハワイ在住の日系作家、ロバートキヨサキという人がいます。

この人自身は悪者でもなんでもないのですが、
「金持ち父さん 貧乏父さん」という本を著されており、
これがマルチ商法勧誘員のバイブルになっています。

本の内容は、投資しようぜ、不労収入を得ようぜという話なのですが、
その中にマルチ商法を容認する記述があるんです。

余計なことしやがって。

「ロバートキヨサキ読んだことある?」と聞かれたら、マルチと思って良いでしょう。

4,「ラットレース」

そのロバートキヨサキが、文中で使う用語。
日常会話では聞きませんが、マルチ勧誘員はごく自然に使います。

要は、会社員の月給というのは1ヶ月の生活費であり、
月給頼みではずっと働き続けないといけないよ、という状態を、
ハムスターの飼育箱にある車輪になぞらえて「ラットレース」(ねずみの競争)と言うらしい。

そして、「ラットレースを抜けよう!」というスローガンで、私達をマルチの世界へいざないます。

5,「Bクワドラント(略してビークワ)」

わたしゃ不気味すぎて逃げ出したかったよ。

クワドラントとは社会階級のことで、労働者をE、自営業をS、オーナーをB、投資家をI、と呼びます。

意識高い系っぽく、ESBIクラドラントと呼ぶ人もいれば、BクワSクワなど謎の略し方をすることもあります。

そして、Eクワドラントの労働者階級を抜けて、自由なBクワドラントを目指そうという話を仕掛けます。

当然その先には、自分の親しい人をマルチに誘わさせられたり、
色んな人を勧誘しては忌み嫌われる人生が待ってます。

★そこから話を進めるとどうなるか。

こういう話に乗せられると、何度もイベントに誘われます。

何故か店を借り切っての飲み会が多かったです。

こうした場所で多くの人と話をする中で、自然とマルチ勧誘員の沼にずぶずぶハマります。

何も知らない状態では、
「やたら善良な人が多くいる空間」
としか認識できないので、多くの友達を作り、みんなでラットレースを抜けようとするわけです。

できないのに。

そしてなぜかすごーく幸運なことに、マルチの元締めと合う機会がセッティングされます。

場所は田町のタワーマンション。
のなかにある、おしゃれなラウンジ。

なんというか、格の違いを見せつけられます。

私はこの、いわゆる成功者…の皮をかぶったマルチの元締めと話をする中で、どうやったらラットレースから抜けられるか?を聞いてみました。

しかし、聞いても具体的な返答はありません。

方法にこだわってはダメだ、できることを嫌がらず何でもやることが大事なんだよ、
と、それっぽい言い方をします。

そして、3年は少なくとも頑張らないとラットレースからは抜けられない、
その覚悟はあるか、というやたらシリアスな話になります。

ここまでいくと完全に洗脳されているので、
「弟子入り」という言い方をして、なぜかマルチに誘われた側が進んでマルチに入ろうとします
(私も一度そうなりました)

そして、「まずは3人、友達をイベントに誘いなさい」という使命が与えられるのです…

★どうすれば、マルチの沼から抜け出せるか

私はここまで来て、ようやくこのまま続けて大丈夫か、と疑問を持ちました。

2、3年、すべてを犠牲にすべきだと言われました。
ゴールデンウィークの旅行もキャンセルしろと、
家のアパートも安いところに引っ越せと、
転職しろとも言われました。

一瞬はそれをも厭わなかったのは事実です。
あやうく私の収入は、マルチの元締めが住むタワーマンションの家賃(20万〜/月、田町駅徒歩10分)の一部に消えるところでした。

しかし、そうはなりませんでした。

何をしたかといえば、

ググったんです。

「マルチの勧誘 東京」「タワーマンション マルチ」…うんぬん。

幸い、マルチ商法はなぜか「ネット上での活動」を禁止、あるいは制限されていることがほとんどです。

なので、勧誘の「いい」情報はネット上になく、逆に勧誘の人が放つあまーい言葉のウラを、ネットですべて知ることができます。

そして事実がハッキリすれば、もうそいつらとは縁を切ればよいだけ。

LINEはブロック、電話は着信拒否。

大丈夫、そういうの向こうは慣れっこです。

★自己成長のためにも、1度は勧誘されるべき

勧誘というとネガティブではありますが、
知るのと知らないのとでは人との接し方も変わりますし、
なによりひたむきに勧誘をするマルチの人たちには、なんて熱心なんだと感銘を受けます。

さらに彼らのトークフローは、営業など仕事に役立てられる内容だったりします。
(話しやすい雰囲気づくり、興味を持ってもらう話し方、クロージングは上司に任せる、など…)

そういう意味でも、一度勧誘されると良いと思います。

もし、「友達がマルチに誘ってくる」「恋人や家族がマルチの勧誘をしている」そんな人がいたらこの記事を見せてあげてください。

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