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田園都市線・大井町線 二子玉川〜溝の口の謎の複々線を考える

2019/02/06
 
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1995年愛知県生まれ。大学時代、先輩に騙されて入った携帯屋のバイトでスマホの魅力に取りつかれ、機種の外観だけでメーカーと型番がわかるようになった頃、旅行にハマり、バイトの収入の大半を旅行につぎ込む。おかげで日本中の人と地元トークができるようになり、謎の知識から現在の職場では営業先の地方にいるお客様を不必要にビビらせている。 ブログ歴は2009年から書いており10年目。現在のブログは3代目。 「Deji-Tabi」(isuta1205.com)のほかに寄稿多数。お仕事依頼はisutabiz@gmail.comへ。

こんにちは、鉄道マニアのデジタビです。

田園都市線のネタは過去にもずいぶんとアップしてきましたが…

これとかhttps://isuta1205.com/post-1457/)(これとかhttps://isuta1205.com/post-1434/)

今日は田園都市線の「複々線」について書きます。

複々線とは。

実は線路の敷かれ方にも名前があります。

線路が一本だけ、上りも下りも同じ線路を走る場合は単線。

上り下りを分離しているのが複線。

その複線を2つ並べて、
線路が4本並行させたものを複々線と呼びます。

この複々線には2つのパターンがあって、1つが小田急や関西の東海道本線のように、「緩急分離」をするパターン。

同じ方面へ向かう各駅停車と特急(快速)が別々の線路を走ることで追い抜きがしやすくなります。

そしてもう1つが名鉄の神宮前〜金山や、東急の二子玉川ー溝の口のように、「方面別分離」をするパターン。

山手線と京浜東北線の並走もある意味、方面別分離の複々線と言えます。

ホームが目的地別に分かれるのでお客さんが迷わないのが利点です。

今回はこのうち、東急の二子玉川ー溝の口の複々線を考えます。

田園都市線の複々線

複々線になっているのは、田園都市線の二子玉川ー溝の口駅間。

途中に二子新地、高津の駅を通りますが、距離は徒歩で行けるくらいに短く、2キロメートルほど。

なぜこの短距離を複々線化したのでしょうか?

沿革

もともと、田園都市線はいくつかの路線が組み合わさってできた路線です。まず1907年に玉川電気鉄道玉川線が砂利運搬のために開業。

1927年に玉川電気鉄道溝ノ口線が二子玉川から溝の口で開業。

そして1929年に今の大井町線が今の二子玉川にくっつき、ここで大体の路線が決まります。

そして2009年に二子玉川と溝の口間が複々線になり、今の田園都市線・大井町線がほぼ完成します。

迷要素

この区間は不思議なもので、そもそもなぜこの区間を延伸したのか、という疑問が残ります。

混雑緩和のためだという声がありますが、複々線化したのはたった2キロの距離で、途中の高津、二子新地は田園都市線の川崎市内区間で特に乗客に少ない場所。効果は限定的です。

また、この複々線は「方面別分離」だと書きましたが、この区間は不思議で外側2本を田都、内側2本を大井町線が走る区間です。

そのため何が起こったか。

「普通」と「急行(準急)」しか種別が存在しない区間のくせに、

3つの列車パターンが存在するのです。

1つは急行。
もうひとつは各駅停車。
そしてもうひとつは、

二子新地と高津にだけ止まらない各駅停車です。

これも大井町線が内側の2本の線路を使っているためで、ホームが外側にしかない高津、二子新地には止まれない仕組みになっています。このとき外部から来た人間は、

「いま起こったことをありのまま話すぜ…各駅停車に乗っていたのになぜか駅を通過していた…何を言っているかわかんねーと思うが…」と、顔面蒼白になると思います。

しかし東急に言わせれば、二子新地と高津は田園都市線の駅であって、大井町線にはそんな駅は存在しない、だから大井町線は普通も急行も溝の口まで一気に行くし、田園都市線の急行は律儀に高津と二子新地のホーム側を通過するんだ、という理屈になります。

正直、ここは大井町線も田園都市線も各駅停車は高津と二子新地にしっかり止めて、急行は両線ともに追い越し車線を走るようにすれば混雑緩和と時間短縮になり、高津二子新地両駅の利便性も上がり、また先日起こったような人身事故も発生しなかったのではないか、と思います。

普通で急行を追い抜く裏技

とはいえ、この運用方法には面白い使い方もあるので、紹介します。
おすすめできるターゲットは、梶が谷、宮崎台、宮前平に住んでいるみなさんです。

渋谷方面から急行に乗り二子玉川まで乗ります。通常、ここで梶が谷~宮前平住民は一旦急行を降りて、同じホームで各駅停車が来るのを待ちます。

しかし!このとき反対側のホームに溝の口行きが止まっていたら、チャンス!ホームを渡って乗り換えます。

こうすることで、田園都市線の急行に先行する各駅停車が二子新地と高津に止まりながらちんたら走っている間に、両駅に止まらない大井町線の普通で溝の口まで追いかける事ができるんです。

つまり、1本早い普通に乗って、時間の節約ができるんです。

気分は、タクシーの運転手に駆け乗った刑事が警察手帳を片手に「前の車を追ってくれ」と運転手に命令して怒涛のカーチェイスが始まる、あのシーンのような高揚感を通勤列車で味わうことができちゃうんです。

タイミング的な運もありますが、ぜひ一度お試しあれ。ただし、発車間際の、駆け込み乗車はおやめください。

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1995年愛知県生まれ。大学時代、先輩に騙されて入った携帯屋のバイトでスマホの魅力に取りつかれ、機種の外観だけでメーカーと型番がわかるようになった頃、旅行にハマり、バイトの収入の大半を旅行につぎ込む。おかげで日本中の人と地元トークができるようになり、謎の知識から現在の職場では営業先の地方にいるお客様を不必要にビビらせている。 ブログ歴は2009年から書いており10年目。現在のブログは3代目。 「Deji-Tabi」(isuta1205.com)のほかに寄稿多数。お仕事依頼はisutabiz@gmail.comへ。

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