スマホ、鉄道、歴史大好き。身長と女子力の高い「ぶらり旅ライター」多木曽幹也の雑学ブログ

愛知県第二の都市ってどこだよ【名古屋文化学概論 4】

2019/05/28
 
この記事を書いている人 - WRITER -
1995年愛知県生まれ。大学時代、先輩に騙されて入った携帯屋のバイトでスマホの魅力に取りつかれ、機種の外観だけでメーカーと型番がわかるようになった頃、旅行にハマり、バイトの収入の大半を旅行につぎ込む。おかげで日本中の人と地元トークができるようになり、謎の知識から現在の職場では営業先の地方にいるお客様を不必要にビビらせている。 ブログ歴は2009年から書いており10年目。現在のブログは3代目。 「Deji-Tabi」(isuta1205.com)のほかに寄稿多数。お仕事依頼はisutabiz@gmail.comへ。
詳しいプロフィールはこちら

一宮?豊橋?

愛知の中心は名古屋市である。メーエキや栄、名古屋城や県庁、大村秀章や河村たかしがいるのだから疑いようのない事実である。

しかし、2番手はどこだろう。

名古屋の周辺には、第二の都市候補が混在している。しかもどこがちゃんと2番手であるか、しっかりとした判断材料がないのだ。

いったい名古屋の次はどの街になるんだろうか。

候補1、豊橋市

豊橋鉄道

名古屋が尾張地方の中心であるならば、三河地方の中心は豊橋市である。

名物はヤマサのちくわ、ブラックサンダーチョコ。人口は37万人。

日本で唯一、国道1号線を走る路面電車が存在し、愛知県では名古屋の次に多く新幹線が止まる。

さらに多くの東海道本線、名鉄線はここで乗り換えを余儀なくされる。

よく考えてみると「名古屋行き」の電車は東海道本線も名鉄線も少なく、在来線で長距離を旅する人々にとって名古屋は通過点である。

しかし豊橋は新幹線をのぞき、ほぼ全部の列車が終点になる。だから交通の要衝としての色合いは名古屋に引けを取らない。

しかし、豊橋市民の話を聞くと、「休日は浜松に遊びに行く」「初日の出は浜名湖」「初デートはさわやか」など、いささか静岡県民のようなライフスタイルを確立している。

「休日は栄でショッピング」「初日の出はミッドランドスクエア」「初デートはコメダ」という名古屋市民のライフスタイルとかけ離れているのだ。

これを愛知の2番手と呼んでいいのだろうか。疑問は残る。

候補2、一宮市

一宮にて名鉄と並走

愛知の軽工業を支えたのはこの一宮市だ。

戦後間もなく、繊維業で大金を稼ぎ出し、「ガチャマン景気」とよばれる好景気をもたらした。

その発展は名古屋、そして岐阜にまで波及し、戦後の東海地方を豊かにしてくれた。

そして名古屋ならではの喫茶店文化を生んだのも一宮市の功績によるところが大きい。

人口は38万人で、豊橋より少し多い。

また豊橋と違い、一宮市民はなぜか隣接する岐阜に浮気しない。休日も名古屋に出るし、進学、就職も名古屋に行きがちだ。間違っても岐阜にはいかない。岐阜に魅力がないのだろう。

そんな名古屋属性を強く持つ一方で、一宮市は、名古屋に近すぎるという側面もある。

少しスケールを大きくして書き進めてみよう。

愛知県民は神奈川県民を嫌うことがある。神奈川県民が「東京、大阪に次ぐ日本の都市は横浜!」と主張するのが大嫌いなのだ。

おみゃーさんはトーキョーにくっついとるもんで栄えとるだに、カナガワだけの実力じゃありゃせんが、たーけ!

(あなたがたは東京の経済圏に含まれているから栄えているのであって、神奈川だけの実力ではない。バカ野郎。)

と考えるからだ。

また、岐阜の存在も忘れてはいけない。岐阜は自他ともに認める、もとい愛岐ともに認める名古屋の植民地だ。一宮市が第二の都市とされようものなら、岐阜県民が名古屋の第二の都市は岐阜市だと主張しかねない。

これらの理論で行くと、新快速が名古屋の次にとまるのは尾張一宮駅であり、距離にして10分の一宮市を、愛知第二の都市と認めるか、非常にきわどい。そんな場所に一宮市は存在するのだ。

候補3、豊田市

豊田おいでんまつり

なんてったって世界のトヨタだ。国内どころか世界レベルの知名度で、ナゴヤとトヨタ、ウィッチドューユーノーベターとでも聞けば、外国人の98%くらいはイッツトヨター、と言うだろう。人口は、42.5万人。ここ5年で豊橋一宮は人口を減らしているのに対して、豊田市はいまも人口が増えている。そして名古屋に次いで人口が多い。

だから、名古屋と比肩、あるいは豊田市が愛知の中心と言っても良いかもしれない。トヨタが滅べば名古屋は滅び、名古屋が滅びれば日本が滅ぶ、豊田はそんな日本の最重要拠点のひとつだ。

とはいえ、いささかトヨタ自動車とそのグループに頼り過ぎな面も否めない。市の名前までトヨタにする必要はあったのだろうか。旧来の挙母(ころも)も捨てがたい響きだ。魂までもクルマに奪われた豊田は、かつて「南セントレア市」という地名に猛反対した南知多町と美浜町の郷土愛を見習ってほしい。彼らは飛行機に魂を売らなかった。

それにトヨタ市なんて名前にしたせいで、トヨタにあやかりたい数多くの自治体と合併してしまった。そりゃトヨタのある街になれば向こう百年は安泰だろう。平成の大合併で、田舎にある多くの自治体が豊田市に合併されていった。

そう、豊田市は広すぎるのだ。町中心部はたしかにきれいな街だがあとの9割は山林である。ほぼ日本の古き良き景色である。ドライブしているとニホンザルや、車に轢かれたタヌキが死んでいるのを見かける。これで第二の都市とは言えない。

それに都市らしい鉄道網がない。南北に名鉄三河線と愛知環状鉄道が走るだけだ。東西にリニモと名鉄豊田線が走るが、市のほんのチョットをかすめるだけで、電車はすぐ隣接する長久手やみよし市に走り去ってしまう。

さらにこれらの路線には快速や急行が存在しない。いくら自動車の会社が牛耳る自治体とはいえ、名鉄も愛環も忖度し過ぎなのではないだろうか。

あと豊田が広すぎていけないのは、ローカルな話がなにもないことだ。

たとえば、合コンで女子に出身を聞いたとする。
「ねぇ○○ちゃん(豊田市民)、どこ住みなの〜?」

そういうとき、豊田系女子はこういう。

「豊 田 の ほ う だ よ!」

うーん、

わからん!!!

豊田だけでも東京都の半分弱の面積なんだぞ。それに「ほう」を加えたらもはやどこかわからんだろうが。

これを東京近辺のみなさんにわかりやすく言うと、東西を市川から八王子まで、南北を赤羽から川崎まで「東京市」という自治体にまとまってしまった感じだ。

君どこ住み、ときいて「東京市だよ」と言われたところで、「やっぱだよねーwwそうだと思ったーー!」とおどけて、そこで会話は止まり沈黙が訪れるだろう。愛知県民は合コンにおいて、日々その恐怖と格闘しなくてはいけないのだ。

しかも、前述の通り豊田市は鉄道網が未熟なので、
「豊田の藤岡町だよ」とか、「めっちゃ田舎だよー!作手のほう!」と具体的に教えてもらってもまたピンとこない。

恵まれた人は「豊田高専が近いよ」とか「香嵐渓が近い」とかランドマークで教えてくれるが、ランドマークのない地域に住む豊田市民はほぼローカルネタを封じて合コンに臨まなければいけないのだ。

…おお、マイゴッド。
豊田が広すぎるせいで、700字以上もどうでもいいことを書いてしまったではないか。
ここまで読んだ読者のみなさん、マジありがとな!!!時間を大切にしてくれ!

これらからわかるとおり、豊田は第二の都市と言いにくい要素が大きいのである。

その他、人口ベースで行けば岡崎市、人口密度ベースだとなんと大口町が愛知県第二の都市として浮上する。

しかし私は豊田にいちゃもんをつけるのにエネルギーを注ぎすぎた。21時半まで会社で残業して、その後にこの記事を書いている私に、もうこれ以上考える力はない。どうか残りは皆さんで議論していただきたい。コメント欄も自由に使っていいから。

結論。

それっぽいこと言います。

愛知の第二の都市は人々の心のなかに存在するのである。

(わー、それっぽい)

各人それぞれが、思うがままの街を第二の都市にすればいいのだ。

岡崎かもしれないな、春日井かもしれないなと、いろいろな想いをもって読み進めてきてくださったみなさんの期待を裏切ることになり恐縮だが、しかし、愛知には第二の都市がないからこそ平和な空気が流れ、住みよいまちが多いのだと思う。

皆が名古屋をリスペクトし、休日はみんなが名古屋に行く。そのおかげで周りの街はベッドタウンとして、華々しさがなくとも平和な日常を手にしている。

二番手不在という現状が、愛知の平和と繁栄を支えている。そう考えれば、醜い二番手争いをしないほうが賢いのは自明の理だと言えよう。

参考文献

「地域番付」 http://area-info.jpn.org/index.html

「愛知県HP」 https://www.pref.aichi.jp/soshiki/toukei/0000088835.html

ナカモ つけてみそかけてみそ(400g)×2本セット
ナカモ
売り上げランキング: 7,198
サントリー ウイスキー 知多 ギフトBOX入り [日本 700ml ]
サントリー (2015-10-13)
売り上げランキング: 13,943
この記事を書いている人 - WRITER -
1995年愛知県生まれ。大学時代、先輩に騙されて入った携帯屋のバイトでスマホの魅力に取りつかれ、機種の外観だけでメーカーと型番がわかるようになった頃、旅行にハマり、バイトの収入の大半を旅行につぎ込む。おかげで日本中の人と地元トークができるようになり、謎の知識から現在の職場では営業先の地方にいるお客様を不必要にビビらせている。 ブログ歴は2009年から書いており10年目。現在のブログは3代目。 「Deji-Tabi」(isuta1205.com)のほかに寄稿多数。お仕事依頼はisutabiz@gmail.comへ。
詳しいプロフィールはこちら

コメント

Copyright© Deji-tabi【デジ旅!】 , 2019 All Rights Reserved.