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鹿児島の最果て、沖永良部島滞在記~序章~

☆与論へ向かって

夜、22時45分。セントレア。

静まり返った空港に降りたつ。

出発の電光掲示板に目をやると、最終の出発便、スカイマークの那覇行きだけがポツンと光っていた。

こんにちは!手のかかるロビンソンだなぁの山内です。

今回は長編になります。記事一覧はこちらからご覧ください

沖永良部島滞在記~序章~(那覇空港まで)
沖永良部島滞在記~1日目~(那覇空港~民宿)
沖永良部島滞在記~2日目・午前~(ジョッキヌホー~田皆岬)
沖永良部島滞在記~2日目・午後~(DKあし~西郷南洲顕彰館)
沖永良部島3日目(神の営業マン現る~2000円札への殺意)

今日からの旅に備えて、いろいろ準備をして来た。

まず、天気予報は一週間前からつぶさに観察してきた。

那覇と、与論。

iPadに表示される天気予報はあまりあてにならないので、Googleと、気象庁を代わる代わる見た。

旅程のすべてが晴れである。ニヤリ。


次に、大切な荷造りである。

私は3泊までは、カバン一つでいく。

というより、どうしてもカバンで行きたい。

ごろごろとスーツケースを引っ張るのはかっこ悪いし邪魔だし、

なにより空港で、荷物受け取りの時間ロストが大きすぎる。

リュックひとつで行けるのがベストだ。

だから荷物は最低限にする。

ズボンは一本、下着とタオルだけ日にちの数だけ詰める。

薬も、常用している漢方薬を入れないで、塗り薬だけにする。

水筒も邪魔だし、なにより飛行機に持ち込めない。

タバコも置いていくつもりだったが、荷造りが終わった時点でカバンに少し余裕があったので詰めておいた。

こんなものは、いざとなれば捨てて帰ってくるだけである。


こうして丸々太ったカバンを背に、空港でチェックインを済ます。

うちの大学の垂れ幕が下がっているのが誇らしいようで、やはりみっともない。

「学費の使いどころが違うだろう」と言いたい。

セントレアならではのガバガバの荷物検査を終えて、11番ゲートへ向かう。

最終便なんだから、一番近いゲートに飛行機をつけておけばいいのに、わざわざ遠いゲートにいくのはちょっとげんなりである。

店も全部しまっていて味気がない。

ゲートの前にたどり着くと、沖縄行きのワクワクがとまらない子供達が、空港探検やらポケモンやら、遊びへの情熱を燃やしていた。

深夜23時半なのにお疲れ様である。

持って来たiPadにダウンロードした漫画を読みながら、搭乗開始を待つ。

子供を見ていると自分も3dsを持ってこればよかったと思う。

しかし自分の3dsはとうの昔にメルカリで10000円で売れてしまった。

そして売上金はフィリピン旅行に注ぎ込まれたので、今更また3dsを買い戻そうとは思わない。


そんなことを考えていると搭乗開始だ。

自分は通路側の席だったので一番最後の案内となった。

席の隣は自分とそんなに歳の変わらない、おそらく大学生のカップルだ。

沖縄デートとは張り込んだものだ。

もうこの時点で、本来この旅行が自分にとって

「彼女ができたら1周年あたりでする旅行」

として企画されたものであることは忘れている。

2015年から現在にかけて幾度となく運命の出会いに巡り合うも、お付き合いのOKをもらったのはたった2回、しかもその両方が24時間以内にキャンセルされているのは、一周回っていわゆる「武勇伝」である。


そんなこんなで沖縄に着いた。

深夜2時半である。

準備のいい人はすでにホテルが手配してあって、ホテルの送迎バスを待たせているが、自分にはツテもカネもないので、モノレール列車の始発まで空港泊である。

幸いソファは空いていた。

しかしその後、空港のシャッターが閉められて、

座る場所を見失ったソファ難民の1人がスーツケースを牽いて自分の左隣にドカッと座ったかと思うと、

今度はおもむろに他のソファ難民が自分の右隣のわずかなスペースめがけてデブケツを投下してくる。

さらにそのデブケツはあろうことか大イビキをかいて眠り出した。たまったものじゃない。不快指数マックスである。

結局その夜は、眠れなかった。

iPadにダウンロードしておいた「トップガン」を見て、夜を明かす羽目になったのである。

トム・クルーズかっけえ。

これが、沖縄について初めて、自分のポジティブな感情が動いた瞬間である。

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山内淳史 Atsushi Yamauchi

山内淳史 Atsushi Yamauchi

1995年愛知県生まれ。大学時代に先輩に騙されて入った携帯屋のアルバイトでスマートフォンの魅力を知る。 機種の外観だけでスマホのメーカーと型番がわかるようになった頃、旅行にハマり、アルバイトの収入の大半を旅行につぎ込むようになる。おかげで日本中の人と地元トークができるようになり、その謎知識から現在の職場では営業先の地方にいるお客様を不必要にビビらせている。 ブログ歴は8年。現在のブログは3代目。 「手のかかるロビンソンだなぁ」(isuta1205.com)のほかに寄稿多数。 「KOKACARE」(http://healthcare.halfmoon.jp/blog/) 「EDIT知多半島」(http://chitahantou.net/)など。

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