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なぜ田舎者はルールが守れないのか?それには「鉄道」が大きく関わっていた。

都会ぐらしをしていると変な話にきこえるかもしれませんが、田舎で育った私にとって子供の頃、「電車に乗る」ということは贅沢なことでした。

理由は「車があるから」。

田舎では、とくに家族で移動するとなれば電車より車のほうが安く済んだのです。

かたや東京、車を持つコストは地方より高く、乳幼児を連れて電車に乗る家族が多くいます。家族が駅のホームでベビーカーを必死に押す姿はどことなく微笑ましい。近くにいる人はベビーカーに場所を譲ります。日本の美徳です。

「なんで田舎もんはルールにルーズなのか」

なんとなく、ここまでで大体の予測はついたんではないでしょうか。地方の人間がルールにルーズなのは…言い換えれば、都会人が異様にルールに執着するのは、鉄道文化がどれほど根付いているかが大きく影響していると考えられるのです。

私もいまこの記事を、友人との待ち合わせにまず間違いなく遅刻するであろう電車に乗って書いています。大井町についたらダッシュです。

さて、都会では電車が分刻みにやってきて、かつ大勢が乗るので、乗客一人のために待ってはくれません。

一方の田舎では、電車は「一時間に●本」と言ったほうがわかりやすいテンポでやってきて、かつ「やばい!乗り遅れる!」となりそうなときはホームをダッシュしながら電車の車掌さんに「待ってーーーー!」と叫べば、待ってくれます。

待ってくれる確率は経験上、
親子は100%、老夫婦は90%、美女は80%(女性の車掌は待ってくれない)、そして若い男性は40%くらい(男には冷たい)

また、都会では電車移動なので渋滞もなく、時間通りに目的地につきます。
しかし地方は車移動なので信号や渋滞などで到着時間にばらつきがあります。

つまり、

・数十秒なら電車を待たせられる時間的余裕と人情
・車移動による不確定な到着時刻

これが地方の人間を、時間にルーズな人にさせるのです。集合時間を5分〜10分遅れてくることに、地方で腹を立てる人はあまり見かけません。

ほかのルールについても同じことが言えます。例えば路上喫煙。渋谷のスクランブル交差点で路上喫煙するのは大迷惑ですが、家の近くの田んぼで路上喫煙するのは誰の迷惑にもなりません。

都会はルールを守る重要性が高い

さて、「名古屋時間」という言葉があります。名古屋の人間は時間にルーズだというのです。

これはおそらく、渋滞で集合に遅れやすい名古屋の土地的な事情と、「ごめん遅れた!!道が混んでてさ…」という言い訳がわりといつでもどこでもまかり通る、名古屋人の寛容さ(と、言い訳がましさ)が作り出した文化なのでしょう。

一方都会は鉄道が発達し、1分以上の遅れが遅延とみなされる文化だからこそ、時間にシビアな生き方を迫られます。それで、都会人が名古屋にやってきたときに「名古屋の人は時間にルーズだ」と感じるんじゃないか、いうのが私の仮説です。検証はしてません。

「日本の鉄道は世界一だ!」と日本国内外の人々が言います。「日本は時計よりも電車ほうが正確」なんてジョークがあるくらいです。

しかし、こういうことを言う人は大抵、大都会ばかりを見ています。

大都会ゆえの人口密度の高さ、その人口密度の高さゆえの「ルールを守る」重要性は田舎より高いのです。電車が遅延するだけで、田舎とは比べ物にならないほど多くの人が迷惑するからです。運転手も乗客も、まわりの迷惑にならないようにちゃーんとルールを守ります。

最後に

タイトルで私は「田舎者はルールが守れない」と書きました。

しかしこれは田舎者を馬鹿にするものではありません、実際、私は田舎出身ですが、自虐ネタで書いたものではなく…

「地方は都市部に比べてルールを守る必要が薄い」のだと言いたかったのです。

いまでもきっと地元では、ガラガラの車内で電話をするおじいちゃんがいるんでしょう。電車の床に座る部活帰りの高校生がいるんでしょう。

しかしそれを迷惑がる人はそんなにいません(あくまで「そんなに」です)。

それは都会に比べてのびのび暮らすことができるという意味でもあります。

みんながルールを厳格に守る都会と、ルーズな人がいっぱいの地方。どっちが悪い、はないんじゃないかと思いつつ、どっちが快適か、については意見が分かれるんじゃないでしょうか。

山内淳史 Atsushi Yamauchi

山内淳史 Atsushi Yamauchi

1995年愛知県生まれ。大学時代に先輩に騙されて入った携帯屋のアルバイトでスマートフォンの魅力を知る。 機種の外観だけでスマホのメーカーと型番がわかるようになった頃、旅行にハマり、アルバイトの収入の大半を旅行につぎ込むようになる。おかげで日本中の人と地元トークができるようになり、その謎知識から現在の職場では営業先の地方にいるお客様を不必要にビビらせている。 ブログ歴は8年。現在のブログは3代目。 「手のかかるロビンソンだなぁ」(isuta1205.com)のほかに寄稿多数。 「KOKACARE」(http://healthcare.halfmoon.jp/blog/) 「EDIT知多半島」(http://chitahantou.net/)など。

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