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富士山はどうやって登る???夏なら「サンシャインツアー」が超オススメ!

富士山登頂記。苦労を上回る感動と、感動を上回る苦労。


こんにちは旅行大好き山内です。
私は死ぬまでに一度、富士山に登りたかったんです。
なぜか?それは、中学生の頃に地元に現れた胡散臭い占い師の存在がありました。

なぜ、富士に登るのか…


「あんたは呪われているんだ」
「守護霊よりも取り憑いた悪霊のほうが多いから体調がしょっちゅう悪くなるんだ」
「あんたの前前前世はインドで修行をした女性の僧だよ」
「あんたの守護霊は富士山にいる。富士山に登れば開運する」

そんなことを胡散臭い占い師に言われておりました。
当時中二病まっさかりだった私はこの胡散臭い占い師をころっと信じ込み、彼が私に作ってくれた「魔除けの印」(わら半紙にサインペンで書いてある)をずっと大事に生徒手帳にはさんで持っていたのです。

さすがに22歳になって守護霊だのなんだのをガチトーンで話す気にはなりませんが、ただこのときの話は自分を富士山に登らせる大きなきっかけになりました。

サンシャインツアーで富士へ。

そして年月はながれ、2017年。友人と富士山にのぼってきました。
学生最後の夏休みだったので、富士山くらい登ってみるか、という話になったのです。
調べてみると毎年8月下旬に、サンシャインツアー、という富士登山のツアーが開催されているようです。
これは富士にある山小屋をすべてサンシャインツアーが借り切って、サンシャインツアー参加者に貸し切るという太っ腹なもの。予約をすると担当の人から電話があり、何人で参加するか、レンタルする登山具はどうするか、登山靴のサイズはいくつか、など色々聞かれ、完璧な準備をしてくれます。

このツアー、全国各地から夜行バスを出してくれるそうで、都内からバスに乗ってそのまま富士へ向かうこともできます。自分は友人とともに名古屋から参加したのですが、ここはせっかくならということで、鎌倉を経由してバッチリ観光した後に富士宮へ向かい、ホテルに宿泊、翌日の富士宮駅前集合のプランで登山に参加することにしました。

何が嬉しいって、今回はパッケージツアーなので、最初に予約と振込さえ済ませばあとは旅行会社が全部準備をやってくれること。5合目に向かうバスや登山レンタル品、山小屋の予約や道先案内なんかを全部お任せできるから荷物も少なくて済むし超楽チンです。

サンシャインツアーへのワッショイはここいらにして、5合目からの記憶を追っていきます。

山を登るのは自分との戦いなのだ

みんながラーメン食べてるから自分もラーメンを食べるの図

バスはクネクネとした富士山の道路を登り、車で行ける富士山の一番高い場所まで連れて行ってくれました。ここから足で山登りをして行くわけですが、そんな旅人たちに向けて5合目には立派な休憩施設があるので、まず準備をしてから向かいます。

食堂や売店、展望台やトイレなど色々あるのですが、ここでしっかり準備を済ませます。なぜならこの休憩施設が、山登りにおける最後の「先進国らしい」設備が整った場所だから。。。

早速登山道へ。最初は階段が続きますがじきなだらかになります。8月とは思えない快適な気温なので、男二人ならスイスイ進みます。

富士山はどうやら足で登る他に、キャタピラのついたブルドーザーのような車も走っているようで、あちこちにその痕跡が見えます。おそらく一般客はお断りだとは思いますが、このブルドーザー道は非常に歩きやすい。ずんずん歩みを進めます。

7合目あたりまでくると、「これぞ、登山!」という景色になります。ふと登ってきた道を振り返ると、もう休憩施設はさいの目切りにされた豆腐くらいのサイズで、静岡の三島か沼津か、街がはるかに見えます。雲は目線と同じ高さになり、山肌の影になるあたりには8月なのに雪が積もってます。

サンシャインツアーのお客には、山小屋ごとにお菓子だったりジュースだったり用意してもらっているので遠慮なくいただき、登り続けます。山小屋に絶対自分よりも若い男の子がいて、はてさてこの人はどんな事情でここで働いているのか気になりました。おそらくアルバイトなんでしょう。通勤が大変そうです。

8合目までくると、さすがの21歳男子でも苦しい道になります。これまで前に歩いていたのが、だんだん上に歩くようになります。登山グッズレンタルに杖があってよかった。

山登りの最中に感じるのは、外国人とすれ違う率の高さ。しかもなんでそんな軽装なんやねんという人だらけ。半裸で降ってきた外人を見たときは驚きました。なんでかなあとちょっと考えたんですが、たぶん海外の人には「ご来光」とかあんまり興味ないんじゃないか、というのが私の仮説です。日本人が午後に登って、一晩山小屋に泊まって、翌朝ご来光を見てから降りるのに対して、米国中国を中心とした外国人は午前に登り午後に降りるんでしょう。

9合目はもうきつい。きついんだけど、ふと前をみれば友人が杖なしでスイスイ山を登るし、後ろを見ればいかにも昭和一桁生まれな世代の人が着実に天国へ…もとい頂上へ歩みを進めているので、平成一桁生まれ世代として負けられません。頑張ります。友人も疲れているようで、私の「そろそろ大気圏かな?」という渾身のボケに、なんのツッコミも入りません。

しかし、やっと、頂上の鳥居が見えてきて、コケたら死ぬかもしれない角度の岩を登り、とうとう頂上に到着すると、やはり3776メートルの達成感を感じます。わーい、と周りを散策。すると小屋の裏に、まだ上り坂が。そう、富士山最高地点はもうちょっと上がった剣ヶ峰という場所なのです。酸素の薄い富士山のほぼ頂上から、ホントの頂上まで、スキーのゲレンデのような角度の砂の道をヒイコラのぼって、やっと頂上に到達します。

地獄の山小屋


山頂の景色に感動したあとは、山小屋泊です。夕ご飯はサンシャインツアーの人もいっしょに、カレーを食べます。うん、まずいわけがない。美味しい。最高だ。生きていると感じる。生きているから喉が渇く。なにか飲み物を買おう。そうして自販機の前に行くと、

水(500ml)

500円

ちきしょおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!

そうなんです。物価がめちゃくちゃ高い。物価が高いと言われていた北欧ですら水一本200円台だったのに、富士山は500円します。なるべく麓で買ったほうがいいのですが、どうもこの自動販売機は不思議な魔力があるのでしょうか、500円出してもコーラが飲みたい、と思わせるクオリティです。

さて財布がすっかり軽くなり、寝る時間になりました。基本、部活の合宿のように一つの部屋に10人以上がくっついて寝ます。お風呂はないのでほぼ登山してきた格好のままで寝ることに。
富士山頂の夜は、ゆっくりと更けていったのです。

さて、深夜四時。
私は完全に起きていました。
高山病なのか頭が痛く、眠れません。
気持ち悪いのでトイレに行くのですが、トイレに下水が整備されておらず、微生物が分解するタイプなのでものすごく臭い。ますます頭が痛くなります。こうなったらユーチューブでも見て過ごすしかない、と思ってスマホをつけますが…圏外。
たぶん発電機がこの時間は動かないんでしょう。みんなが私を殺しに来ている。友人やほかの登山者はすやすや眠ってます。
とんでもなく暇です。ひたすら時計の針を眺めること、45分。スマホの中に、救世主を見つけます。そう、私は前日の富士宮のホテルのWi-Fiで、アマゾンプライムビデオをダウンロードしていたのです。おかげでみんなが起きてくるまでの間、「ドキュメンタル」を見て過ごすことができました。ありがとう松本人志。頭がガンガンに痛かったから何してたか覚えてないんだけどね。

御来光は死ぬまでに1度は見よう


朝。何年かぶりに、朝ごはんを一口も食べずに山小屋を出発します。
そして下山を始めるタイミングで、東の空がうっすらと明るくなってきました。
ここからは文章よりも、写真でご覧ください。そして写真で感動しないなら、一度富士山に登ってみてください。

ちなみに、下山したあとは温泉につかり、浅間神社にお参りし、在来線で名古屋に帰ったはずなのですが、わたくしまーったく記憶がありません。マジで。でもこれは嬉しい疲労です。鈍行に揺られて見た夢は、それはそれは美しい富士山を眺める夢だったんですから。

サンシャインツアーはこちら

山内淳史 Atsushi Yamauchi

山内淳史 Atsushi Yamauchi

1995年愛知県生まれ。大学時代に先輩に騙されて入った携帯屋のアルバイトでスマートフォンの魅力を知る。 機種の外観だけでスマホのメーカーと型番がわかるようになった頃、旅行にハマり、アルバイトの収入の大半を旅行につぎ込むようになる。おかげで日本中の人と地元トークができるようになり、その謎知識から現在の職場では営業先の地方にいるお客様を不必要にビビらせている。 ブログ歴は8年。現在のブログは3代目。 「手のかかるロビンソンだなぁ」(isuta1205.com)のほかに寄稿多数。 「KOKACARE」(http://healthcare.halfmoon.jp/blog/) 「EDIT知多半島」(http://chitahantou.net/)など。

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